双極性障害2型と暮らす

双極性障害2型、仕事をしながら薬調整をしようとしたが、失敗。2度目の休職者(1年間)。睡眠改善、薬の使い方を調整後、復職。現在挑戦中のきままなブログ

聴覚過敏の人のためのマークがあるそうです。

どうも。

 

双極性障害になると、過敏症がひどくなるらしいです。とくにうつ期に入ると多くなるそうです。

私は聴覚過敏、触覚過敏、嗅覚過敏がひどくなります。触覚過敏と嗅覚過敏はまだ我慢できる程度のことが多いので、しんどいですけどやり過ごせます。

問題は聴覚過敏です。

 

聴覚過敏は、双極の病状と関係なくあります。ずーっとそうだったので気づいていなかっただけで、聴覚過敏を持っていたのです。仕事の関係で発達障害を持った人の感覚、状態を知りたくて、発達障害をもっている方が描いた本(ほとんど漫画ですが)を読んでいた時に、聴覚過敏についてのコラムがありました。それを読んでいた時に、あれ?こんなの当たり前じゃないの?って思いました。もしかして、自分って聴覚過敏?と思って、聴覚過敏の人が対策で使っているデジタル耳せんが紹介されていたので、それを購入して試しました。そうしたら、なんということでしょう、音がクリアになりました。

 

という経緯で聴覚過敏に気づきました。音が原因で色々なストレスになって疲労するとわかったので、パニック障害が電車やバス、人混み、ある程度の空間に人が密集することなど、ダメなところが多くなりました。ところが、電車で試して見ると少しは乗れるようになりました。空間の問題も時間制限はありますが、少しは大丈夫になりました。(バスは症状がひどかった分ダメです。今でも見るだけで危ういです)

 

ということで、私は外を移動する時、電車や人混みではデジタル耳栓をつけています。キングジムの白いやつです。耳栓といってもイヤホンタイプなので、この人音楽聴いてるのかなーって感じにしか見えないので、あまり抵抗感なく外でもつけていることができます。でも、講演を聞くような場合は、あの人イヤホン外さないの?って思われそうなので、困っていました。あとは、レジとかでも外さないと聞こえないでしょって思われそうなので、その瞬間だけ離してやり取りをします。

 

人とコミュニケーションを取る時は、失礼にあたらないように気を使っていたのです。本当はつけている方が、音が綺麗に聞こえるので、声も聞き取れるんですけどね。なんかいい手はないかなぁと思っていたら、同僚から聴覚過敏であることを示すマークがあることを教えてもらいました。

 

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http://www.ishiimark.com/symbol_usapin.html

 

ヘルプマークのような公式なものではないのですが、個人の方が作って、利用するのも広く許可してくださっています。こういうのがあると、わかってもらえるかなーって思えますよね。何か言われたら、マークを見せながら、「ごめんなさい。音が色々聞こえて辛いのでつけています」って言えます。

ただ、このマークが公式にストラップになっているわけではないので、テンプレをダウンロードして、自分で付けるしかありません。そこで、100均にいって、材料を買って、カバンにつけられるように作ってみました。

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一番小さいサイズのやわらかいケースに、ダウンロードした絵を印刷して両面を貼り合わせたものを入れて、それが落ちないように、ケースの真ん中上の部分に穴を変えてストラップを通しました。カバンの取っ手の輪っかの部分とかに引っ掛けると伸びるのである程度見せる時も便利かなーと思いました。

もちろん、そういう部分がない場合は、安全ピンのついている名札を買って、そこに入れてもいいと思います。そうしたら刺せますからね。

 

ヘルプマークもいいんですが、裏面に症状を書いて援助を求めるものになります。小さい字で説明しないといけないので、本当にしんどくなってしまった場合、なかなかきついですよね。パッと見せてわかってもらえると助かると思います。

 

こういう対策もできることをやっていくと、自分を守る意味で有効かと思います。

でも、心のどこかでこういうものがなくても思いやれる社会になるといいなと思ってしまいます。聴覚過敏だと気付いて、色々なデジタル耳栓やイヤーマフを調べたことによって、外を歩いている時、イヤーマフをしている子を見かけると、苦労しているんだなぁと思えます。それまではヘッドホンってって思ってた自分を恥ずかしく思いました。

 

でも、こういう系の困りごとっていうのは、当事者になってみないとなかなか理解しづらいですよね。聴覚過敏も色々なパターンがあります。私は「低音」が苦手です。人によっては「中域の音」「高音」が苦手な場合があります。複合的人が手な場合もあるそうです。「人の声」が苦手になるとなかなか大変だと思います。私の場合は、「風の音」「水の音」です。水の音は多分、だれでも聞き取れるのですが、それが大きく聞こえてしまうので困ります。ただ風の音はみんなに聞こえないと言われます。強風が吹いた時の音はわかると言われますが、風のない時は分からないと。私は風のない日でも歩くだけで風の音が聞こえます。それはみんな聞こえていて、普通の顔してると思ったら違うかったみたいです。

 

そういえば、この風の音に関して中学校の頃に理解されなかった経験があります。中学校の時放送部だったのですが、昼食時に音楽をかけることになり、選曲していたのですが、私の選ぶ曲はみんなに受けませんでした。逆にみんなに受けるような流行りの歌にあまり興味を持てませんでした。その時、なぜそんな選曲をするのかと言われたことがあります。そこで「息の音がするのは嫌だ」と答えました。

みんなは???がいっぱい出てました。

流行りの歌はトレーニングして歌が上手いというよりは、流行りの格好をして歌ってパフォーマンスに特化しているものが多かったと思います。だから、声を出すときに空気が出てしまい、音に混ざっているのです。しかし、トレーニングをしっかりして歌っている方は息遣いがわからないほど綺麗な音なのです。

その違いがわかってもらえませんでした。

 

未だにそれは聞こえています。多分ノイズカットはされて歌が作られているはずなんですが、その息の音が聞こえる人が編集していないのか、なかなかそのまま放置されています。多分、聞こえてないからカットもできないんだと思います。仕方がないんですけど、聞こえるから気になって仕方ないんですよね。

 

その影響もあってか、コンサートの歌はあまり好みません。生歌を聞くくらいなら、まだCDでノイズカットされている方がマシです。厄介なやつですよね。自分でもそう思います。

 

もう少し突っ込んで書くと、電車や人混みでデジタル耳栓を付けると楽になるのは、人から発せられる音が苦手です。どうやら「共感覚」といって、特定の感覚とほかの感覚が結びつく感覚を持っていると言われています。よくテレビで紹介されるのは文字に色が見えるなどです。私は文字に色が見えることはないのですが、人から発せられる音が波のイメージとして伝わってきます。円の状態で伝わってくるのです。見えるというよりも、脳に直接伝わる感じです。

その感覚が優しい人とはすぐに仲良くなれます。この人とは合うなって感じです。よく似た人もいるのですが、ある程度人によって違うので、その感覚で区別をつけていました。ところが、人混みになるとその波形がたくさん伝わってきてしまって、グチャグチャになってしまいます。部屋にもよるのですが、その波形が反響する部屋があるんです。そうなると、空間が自分の中に入り込んでくる感覚に襲われます。当然、空間を自分の中に入れ込むことはできないので、パニック発作を起こしてしまうのです。

それがデジタル耳栓を付けると音が遮断されるので、波が伝わってきません。頭の中がクリアなままでいられるのです。今でこそ慣れてきて、人だと区別できるようになってきましたが、デジタル耳栓をつけ始めた頃は、音の情報がなくなると、人の顔の区別がつかなくなりました。マネキンがいるような感覚になったのです。あれは本当におかしかったです。マネキンが次から次へと歩いているからです(笑

 

そういう感じで聴覚過敏に関しては悩まされています。

自分に画力があれば風の音とか書いてみたかったですけどね。絵が下手くそなので表せません。(DSの絵心教室チュートリアルがクリアできないくらい下手くそです)

 

聴覚過敏にも色々あるので、私も理解できる範囲は限られています。でも、自分の苦しみを他の聴覚過敏の方もしているんだろうなぁと思います。どんな風に聞こえるのかは聞いてみないとわからないですけどね。

でも、自衛の方法はいくつかありますので、試してみるといいと思います。

 

今回はすごく長くなってしまいましたが、聴覚過敏について書きました。