双極性障害2型と暮らす

双極性障害2型、仕事をしながら薬調整をしようとしたが、失敗。2度目の休職者(1年間)。睡眠改善、薬の使い方を調整後、復職。現在挑戦中のきままなブログ

ベーシックインカムハウス

どうも。

 

昨日電車の中で色々と考えていて、検索をしていたら新しい単語を見つけました。

 

ベーシックインカムハウス」

 

なんだろうなと思い検索して見ました。

まず「ベーシックインカム」について。これは少し前にホリエモンこと、堀江貴文さんが話していたのでちらっと知っていました。全員に生活を保証する最低金額のお金を配るというものです。金額は算出方法によるみたいですが、月5万から7万くらいを想定されているそうです。全員に配布することで役所の手間がカットされるので、今の福祉にかかっているお金を回したり、増税により財源を確保することで実現できるかという議論があるそうです。(100兆円の予算を確保できれば実現できなくはないそうです。当然莫大な金額ですし、増税を伴うので賛成は得られない可能性が高いでしょう。)

 

しかし、この発想って非常にいいなと思っています。今の富は一部の富裕層に偏っています。それは頑張りの結果もあるんでしょうが、元々の財閥であったり、地主であったりとステータスが引き継がれていることが多い。それに大手企業も元財閥が多い。財は一部に偏って存在しているので、少しは分配する機能を持たせることは必要かと思います。一律7万というのはそういう財のある人ももちろん対象です。ですが、増税により徴収される側になるということです。

となると、働かなくてもお金がもらえるんだから、働かない人が増えるという意見も出てくるでしょう。最低限の生活でよいと考えるなら働かないかもしれません。しかし、現行の生活保護という発想よりは働くようになると思います。現在の生活保護は働いて稼いだ分、支給される額が減ります。それで生活できて頑張って働いても減らされるのであれば、そのままの生活を続けようとしてしまうのです。

おそらくベーシックインカムの発想では、1人に支給される額は今の生活保護よりも低くなります。今でもギリギリなのにそれ以上減らされてたまるかという意見にもなると思うので反対されると思います。

でも、働く意欲がなくなる、減るというのは逆で、ベーシックインカムになると、働いても減らされないので、もっと増やそう、使いたいと思えばその分働けばいいんですよね。

 

他にも、A Iの発展により、多くの仕事が失われるようになると言われています。私たちは今の生活がある程度続くと考えてしまいがちです。でも、技術の進歩はすごく速いです。携帯電話だって、あっという間に発展しました。そして、生活に根付いています。

A Iについても、SiriやGoogleアシスタント、アレクサなど色々出てきています。そして声だけで指示して動いてくれるんです。今はまだデータのやり取りだけですが、物もインターネットに繋がるようになれば、十分にA Iがやってくれるようになるでしょう。(すでに照明器具などは対応し始めているようですね。)

となると、多くの士業が廃業となり、仕事のなくなる人が多くなると言われています。A Iと共存できる能力を有する人が仕事にありつけて、旧式の方法にこだわってしまうとこぼれてしまう可能性が高いのです。だから、新しいことにチャレンジして、どんどん進化していく必要がある。そうなったとき、生活ができなくなるからと、今の仕事にしがみついて新しいことにチャレンジしにくいのであれば、ベーシックインカムで生活の最低限の保証をして、新しいことにチャレンジして、可能性を広げていったほうがいいという発想です。

 

何とも広がりの大きい話ですよね。でも、私は旧式の仕事をしていますが、そうなるだろうなぁと思っています。私がやっている仕事は人間臭い部分もあるので、完全には排除しきれないと思うんですが、色々な面でAIにやってもらえるかなと思います。(古い考えが根付いているので、導入されない可能性が高いですが・・・パソコンだってここ数年で取り入れられたくらいですからね。その中でiPadを使い出した私は浮いています)

 

そこで、ベーシックインカムがまだ国レベルで実験されていないこの日本で、いち早く実験しようとしている方を発見したのです。

 

http://ababa2017.hatenablog.com/entry/2018/03/01/235217

 

カイリュウ木村さんです。神奈川県の方で実践されているようです。家を買い上げて、そこに住まわせる。家賃無料、食費1万5千円支給(取られるんじゃないですよ。もらえるんです)、水道光熱費無料、車も使える(住人でシェア)。何もない夢を追いかける若者にとっては非常に有難いシステムです。期間は1年と期限付きの実験ですが、どういう反応を示すのか試したいそうです。

 

生活保障をされた状態で夢を追いかける。ただ、その保障は潤沢なものではなく最低限のもの。それ以上の生活が欲しいのならば働けばいいという発想です。どれだけ働くか制限なんかされません。夢のために資格や技術を磨く時間に当ててもいいわけです。どうやっていくかは自由です。

 

これってすごいですよね。これまでのシェアハウスとは違います。やっぱり支給されるっていうのは大きいと思います。週5日で長時間労働して一定の給料をもらう。そうではなくて、お金が必要になったときに必要な分だけ稼ぐ。その稼ぐ方法は自由なんですよね。

もちろん、肉体的に健康な人で将来起業家や経営者になっていく人がいるのかもしれませんが、双極性障害を始め、精神障害を患い、週5で働くのがしんどい状態の人にとっても有難い存在になるんじゃないかなと思います。短時間の勤務ならできるのであれば、アルバイトから始めていいわけですよね。色々な技術を身につけて、精神障害があっても働ける環境を作り出してもいいわけです。

 

ベーシックインカムの実験は海外で部分的に行われているそうですが、日本では国レベルでは全然行われていません。それを個人の方がやるというのはすごいと思います。

 

原動力は面白そうということから始まったようです。年間にかける額もそれほど大きくなく、賭け事やタバコに年間費やす金額くらいで社会実験ができるという発想です。凄すぎます。

 

いつか関西圏でもする人が出てくるかなぁ。出てきたら訪問してみたいです。私はもう一軒家に住んでいるので、動けませんが、身軽ならいいなと思ってしまいます。

最新の社会的な話題ですが、休職している身からするとすごく魅力的な制度です。そういう最低限の保障があることでチャレンジするハードルを下げるという部分に惹かれます。もちろん、制度上の大きなハードルがあるのはわかりますが、お偉い政治家の皆さんが実現してくれることを願っています。