パニック障害の勉強会 ー 病院のデイケアにて ―
どうも。
私が通院している病院は去年あたりから、デイケアを作って運営しているようです。どういう内容でやっているのか詳しくは知らなかったのですが、病院の休憩時間に勉強会もやっているようです。
5月はパニック障害の勉強会だったそうで、私が知ったのは最近だったため、最後の勉強会にだけ参加してきました。(最初の方はパニック障害の基礎的な知識だったらしいので、治すための応用編が残っていました!)
1時から2時半くらいまでやっているので、休職している今しか行けません。仕事していたらいけませんからね。休職中の今がチャンスです。病識を深めるのにも役立ちますからね。中途半端に知識を得るよりも病院で知識を得ることができるなら、そちらの方が安全かなと思います。
目次
1 デイケアのイメージ
デイケアで勉強した話の前に、少しだけデイケアのイメージを書いておこうと思います。
私はデイケアというと、お年寄りの方や就労できない障がい者の方が就労を目指すために軽作業をする場所だと思っていました。だから、ある程度の広さのところに、それぞれの目的を持って取り組む場所だと思っていました。
一度目の休職の時、復職前にデイケアでトレーニングするかという話も職場から言われました。ただ、それを受けられる公的な病院が遠方にしかなく、交通費、デイケア費用全て実費負担でした。そこは保険もきかないので高かった記憶があります。休職でお金がなかったので、断念しました。
だから、デイケアで勉強会というのは少しイメージが異なりました。それに、治療目的だったので、保険もきくし、自立支援制度も利用できます。こっちの方が断然良いなぁと思って、今の勉強会に参加しています。
2 パニック障害を乗り越えるために
こういうタイトルの講義でした。
私はこの日、月に数回ある腹痛と嘔吐のため、夜あまり眠れていませんでした。トイレに行き、そのあと、階段で倒れていました。眠ったのか意識が飛んだのか分かんない状態が続いて、朝を迎えました。
こういう時、起きて動くことはできるけれど、話を聞いたりじっとしたりするとすぐに眠ってしまいそうなくらいフラフラになってしまいます。
つまり、「最悪のコンディション」です。
講演が始まる前からあくびが止まらず、どうしようかと思っていました。
とりあえず、あくびを我慢しつつ、しっかり聞いていました。(座学を受講する力は鍛えてありますので)
最初はパニック障害の症状の復習でした。これは前回にお話ししたことということで、簡略的に説明されました。資料を提示できないので、よく似た内容が載っているブログを紹介しておきます。
こういう症状が表れて、どうしようもなくなるんですよね。これで倒れてしまう場合もあります。電車で起こせば「急病人」です。それだけで余計に恐くなって、また起きるんじゃないかって思うようになり、よけいに恐くなってしまいます。
3 パニック発作は過呼吸が原因?
パニック発作を起こすのは過呼吸が原因であることが多いらしいです。だから、呼吸をコントロールできれば起きにくくなるということでした。
そこで、呼吸を計ることをしました。
1分間でどれくらいの呼吸をしているか。
吸って、吐いてで1回。これを何回繰り返しているかを計ります。
もしよかったらみなさんもやってみてください。
私は17回でした。
他の参加者の方も、20回、22回、15回、と同じような方が多く一人だけ10回の人がいました。やっぱりそれくらいなのかなーって思っていました。
そして、結果発表です。
安静時の1分間の呼吸は8回~12回だそうです。
それを超えるような呼吸をしていると呼吸が速いということで、過呼吸になりやすいそうです。
うわー当たってるわー
って思いました。何だったら、呼吸だけじゃなくて、外に出ると脈拍も速くなる体質なんですよね。それも影響するんかなぁと思いつつ、まずは呼吸かと思いました。
呼吸をコントロールする方法もあるそうです。「6秒に1回の呼吸をすること」だそうです。3秒吐いて、3秒吸う。これを5分間、一日三セット練習するといいそうです。結構な回数ですよね・・・
パニック発作を起こしたときは、これを落ち着くまでやればいいということです。でも、パニックでパニックっているとき、そう落ち着いて出来ないですよね。言うは易し行うは難し。講義している先生も言ってました。
4 空間恐怖を克服する
発作が起きてしまうんじゃないかと思って、飛行機や電車を避けてしまう場合や電車に乗れても入り口付近しか乗れないなどの小さな回避をしてしまうことを言うそうです。
これも私は当てはまっています。
で、治療方法はエクスポージャーと反応妨害法っていうらしいです。
これは図を示しながらでないと説明できそうにないので、簡単に説明しておくと、エクスポージャー法は「苦手な状況にさらし、不安が増大するけれど、そこで逃げずに我慢して、向かい合うと不安が落ち着いてくる」というやり方です。それを何度か繰り返していくと、不安が徐々に小さくなって大丈夫になる方法です。反応妨害法とは、このエクスポージャーのやり方の中で、不安から逃げてしまうと、「不安から逃げると大丈夫だった」と脳が学んでしまうので、そういう回避を取らないようにするということです。
恐くなっても留まって、それでなんともなかったら、「大丈夫!」って思えるよね。
こんな感じです。
で、不安階層表を作って、難易度の低いところからクリアしていって、徐々に不安が大きいものをクリアしていきましょう。というやり方です。
これもなかなか難しいです。やってみて、「大丈夫」っていう状態を作らないといけないですからね。
私は電車はまだマシな方なんですが、長時間乗っていられません。長時間乗る電車で、人身事故が起き、長時間閉じ込められたからです。パニック発作起こして、大変な状況に陥ったことがあったからです。
それから、何度か電車に乗る練習をしているのですが、人身事故、急病人、信号機の故障、乗る度に会っています。乗る回数減らしたら、乗る度にあっているのです。だから、この方法で言えば、「我慢して乗った→ダメだった」を積み重ねているんです。この方法って安全が確保されている状況で無い限りはうまくいかないのでは?と思ってしまいました。
まずは「脳が納得する」という状態を作るコトが大事みたいなので、この方法は私一人では無理だなと思いました。
5 予期不安に対処する
これは、考え方を変えるというのがメインです。思考のパラダイムシフトですね。これは表が示されていて、こういう風に置き換えましょうという感じでした。
最後はパニック発作が本当にパニック発作なのかということでした。ただの不安に対する身体的反応じゃないですか?という問いかけです。それで不安であるのならば、考えを変えていければ対応できますよねって感じです。
これも、時間が掛かるし、そう簡単にはできないんでよね・・・
6 双極性障害によるパニック障害の治療は異なる
今回はパニック障害になった人向けの内容だったのですが、通常のカウンセリングで、「双極性障害によるパニック障害の治療は異なるので焦らずに行きましょう」と言われています。
パニック障害は「脳の思い込み」が原因で起きているのが中心にあるそうです。そのため、基本的にそれで死ぬようなことはありません。必ず発作は落ち着くようです。
と言われて、すぐに治るようなものじゃないと思いますけどね。
双極性障害の場合、「うつ」傾向の時にパニック発作を起こすことが多いそうです。その場合、「脳」の思い込みを解決したところで治らないそうです。「うつ」がそう思わせているところがあるそうなので、寛解期に持って行って、そのときに練習する必要があるそうです。
結局は練習が必要なのですが、練習できる期間が短いんですよね。寛解期が長くなってくれば、ゆったりと練習出来るみたいなんですけどね。
ということで、今回はパニック障害についての勉強会のお話しでした。