私がカウンセリング(「精神療法」)を受けられるようになった経緯
どうも。
今回は私がカウンセリング(「精神療法」)を受けられるようになった経緯について書こうと思います。
目次
- 1 カウンセリングを受けたいと思うようになった
- 2 すぐに見てくれる病院、カウンセリングが見つからない
- 3 薬が多いことが不安だと訴えてみた
- 4 自立支援制度の縛り
- 5 臨床心理士ではなく精神科医による精神療法
1 カウンセリングを受けたいと思うようになった
双極性障害の可能性を指摘され、双極性障害のことを調べてみると、仕事を続けられずに辞めていく人が多く、今の生活が続かないのではないかと思いました。そういう不安がある中、当時の病院での治療は、2週間に1度病院に行き、少し話をして同じ薬を出されるだけ。「眠れない」といえば、睡眠導入剤や睡眠薬が処方され、「衝動が出てきた」と言えば、脳の興奮を抑える薬が出される・・・といった感じでした。
私はアレルギーもひどいので、年中アレルギー薬を飲んでいます。イメージで言えば花粉症の時期に花粉の薬を飲むように、年中花粉アレルギーがあるので飲み続けている感じです。その薬が2種類ありました。
そして、精神科の薬は、双極性障害の薬に、幻覚・幻聴を抑える薬、睡眠薬、抗不安薬・・・と7種類くらいありました。そこに頓服の薬を入れると9種類の精神薬をもっていたことになります。
そこで、どんどん不安になったんです。
「このままこんなに薬を飲んでいていいのだろうか」
「このまま薬漬けになってしまうのではないか」
「病院は儲けるために薬を出しているのではないか」
「そもそも治らないように治療されているのではないか」
こんな風に考えていったんですね。
そんなことを家族に言うと「カウンセリング」を受けてみてはどうかと言われました。病院も違うところに行ってみても良いかもしれないと言われました。
2 すぐに見てくれる病院、カウンセリングが見つからない
そこで、病院やカウンセリングを受けられるところを探しました。いくつか近所に病院はありましたが、カウンセリングもやっているところはありませんでした。それに、初診の予約がなかなか取れなかったのです。(1ヶ月待ちが最短でした)
カウンセリングは、病院ではなく個人で行っているところがいくつかありました。しかし、資格も特になく、個人で開業しているところに飛び込むのには勇気がいりました。それに費用面でも躊躇してしまいました。30分3000円くらいが一番安いところでした。1時間単位で1万円ちかいところも多く、1回で終わらないことが分かっていたので、そんな負担を続けるのは不可能だと思いました。
3 薬が多いことが不安だと訴えてみた
病院探しをしていた頃、次の通院の日がやってきました。その日もいつも通り5分診察で終わるかと思ったのですが、不安を訴えました。
「このままこんなに薬が増えているのなら、治っている、よくなっているとは言えないと思います。本当にこれでいいんですか?」
病院の先生はこちらを向いて、困った顔をしました。そして、次の台詞はこうでした。
「そう思うんなら、入院をしたらいいじゃないですか。通院治療で不可能なら、入院しかないですよ」
唖然としました。そこから入院の話を説明されました。私は「入院」という言葉に話がほとんど頭に入ってきませんでした。とりあえず言われた病院、期間は何となく覚えていましたが、それ以外は分かりませんでした。
すぐには判断出来ないと返事をし、次の予約を取りました。
実家に帰って親にそのことを言い、相談しました。親は反対でした。入院したら猫の世話をどうするのか、入院したら世間的にマイナスが大きくなるとかでした。
私はそのとき、誰が自分の病気のことを考えてくれているんだろう?って思いました。
よく分からなくなったので、次の診察の時に親を連れて行き、病院の先生と話してもらいました。
失敗でした。
大げんかして出てきました。
先生は「私は入院を希望している」「猫の事なんて考えていない」といったそうです。さらには「彼女の愚痴を聞かされた」とも言ったそうです。その時、私に彼女はいません。誰と間違っているのか、分かりませんでした。
そんな状態でしたが、親は「病院を変えようと思っている」「カウンセリングを探している」ことを伝えたそうです。そうしたら、「うちの病院でもカウンセリングの先生いますけどね」と言ったそうです。
4 自立支援制度の縛り
そんな話もあり、カウンセリングやっていることをしったので、受けてみるのも手かも知れないと思いました。それに、自立支援制度の縛りがあったので、簡単に他の病院を受けづらいというのもありました。3割負担で支払えば、他の病院でも受診できますが、病院を変えようと思うと、また役所に行かないといけません。しかし、仕事をしていたので、平日に行けないため、難しいなぁという状況でした。
そこで、「入院はしない」「通院治療で通う頻度を上げる」「カウンセリングを受ける」の三つを伝えました。
5 臨床心理士ではなく精神科医による精神療法
ということで、「カウンセリング」が始まりました。しかし、いわゆる話を聞いてもらうだけのカウンセリングではなく、精神科医による精神療法でした。
最初はいわゆる聞き取り調査みたいな感じでした。これまで先生が聞き取ったデータをみて確認されていきました。かなり間違いがありました。「そんなこと言ってません」っていうのが多かったです。かなり思い込みにより書かれていたようです。それを何度も洗い直しました。
この精神療法では1時間程度の時間聞きとりや治療が行われます。5分診察ではありません。ゆっくり話が出来るのでせかせかせずに済みます。
最近では、双極性障害をコントロールするために、日常の生活の洗い出しが行われました。まずは睡眠がうまくいっていないので、睡眠の質改善に取り組みました。また、双極性障害では、その日の気分によって動いてしまうと波がひどくなるので、なるべく決められたスケジュール通りに動いた方が良いということでした。
スケジュールを立てて、毎日それを実践していってます。ただそれだけなんですけどね。仕事をしていれば仕事をこなすことになるんでしょうが、ふらふらの状態では朝出勤できないので、行くのが難しいと思います。今は家だからいいんですけどね。
さて、こんな感じでカウンセリング(精神療法)を受けられるようになりました。病院としては、時間の割りに診療報酬の点数が低いので、みんなには勧めていないようです。入院を勧められて反対してよかったです。結果的に受けられるようになりましたから。
そこからは病院との関係は良好です。というか、カウンセリングの先生はきちんと情報を書き取ってくれるので、「そんなこといってません」っていうやりとりがなくて済むからです。
病院に通いながらも、カウンセリングを受けたいなと思う人は思いきって聞いてみるといいかもしれません。保険適応で受けられるチャンスかも知れませんよ。