双極性障害と運動について
どうも。
双極性障害ということを毎日意識しているわけではありませんが、意識させられる場面にふと出くわすと、「そうだった・・・」とその都度落ち込んでいる今日この頃です。ストレス耐性が落ちてしまっているので、ちょっとしたことでイライラとしてしまいます。それは、混合期で余計にイライラしてしまうのかもしれません・・・
あー平穏な状態に戻りたい。
そんなことがあると、忘れるためになんとかしたいですよね。私は休職し始めて1ヶ月くらい経った頃からウォーキングを始めました。その効果について書いてみようと思います。
目次
1 双極性障害などの精神病と運動について
インターネット上でも、本でもカウンセリングでも、「うつ」状態の時は日光を浴びると良いと言われます。「1日5分でもいいので浴びて下さい」って言われますが、この1日5分というのも、「うつ」がひどいときは、ものすごーく高いハードルです。
私自身も初めて精神を崩して休職したときは、ほとんど寝たきりの状態でした。数ヶ月は家からでない状態で、親に食料を運んでもらって生き延びている状態でした。だから、そのハードルの高さを実感しています。
そうして、運動どころか、家から出ることも少なくなり、寝る→ご飯・薬→寝るを繰り返すようになります。そして、双極性障害の薬には太りやすくなる薬が多く、体重がどんどん増えていきます。
運動することもそうですが、どんどん増えていく体重に見た目も変化していき、外に出るのが億劫になる・・・そんな悪循環が待っているんですね。
だから、1日5分、日光を浴びるという通常の人なら通学や出勤でクリアしてしまいそうなハードルでさえもクリア出来なくなるんですね。
2 動けるようになったら
まず、「うつ」状態がひどいときは無理に外に出る必要はないと思います。特に初回の急性期の時は「休む」ことが大事だと思います。肉体的には急速が足りていても、精神的には急速が足りていません。その状態の時は「脳」を休めることが大切です。だから、出来るだけ寝てしまって「負のスパイラルマイナス思考」から逃れてしまった方がいいと思います。
しかし、動けるようになってきたら、できるだけ動くようにした方がいいと思います。
私は1度目の休職の際は「抑うつ状態」ということで、うつからくる「うつ」状態だと思われていました。体重もどんどん増えていくし、軽く運動した方が良いということは分かっていました。
しかし、その当時住んでいた場所では、運動する場所があまりなく、唯一あった公営のジム・プールくらいでした。そこに通うことにしました。公営なので定期を買えば非常に安く済みました。1時間ジムで有酸素運動と無酸素運動を行い、1時間プールで歩いたり泳いだりしていました。
体重が減少するということはありませんでしたが、増加が止まりました。2時間やってこの成果か・・・と落ち込んだ記憶がありました。
というのも、ジムでは無理をしないようにしていたからというのもあります。運動不足の体に少し負荷が掛かる程度で筋肉痛とはほど遠く、軽く動かす程度だったということもあると思います。しかし、体重が増えやすくなった体は少しの運動では元に戻ってくれることはなかったわけですね。
しかし、それから仕事に復帰したあとは運動とはほど遠くなってしまいました。朝頑張って起きても、出勤ぎりぎり。帰りは定時に帰らせてもらっても、早く寝ないと起きられないので、夜は何もできない。ただ、毎日同じことのくり返しです。さらに仕事はそれほど体を使いません。どちらかというと頭を使う仕事なので、運動不足が加速します。
体力の減少を感じるとともに、体重の増加が戻ってきます。あれよあれよという間に数字がどんどん増えていきます。
そして、今回の休職を迎えます。最初は動ける状態ではなかったので、休むことを中心にしていましたが、「精神療法(カウンセリング)」で休みすぎるとうつが長引く傾向があると指摘されたので、なるべく休むことを控えるようにして、活動をするようにしていきました。この復職してた間に引っ越しをしていますので、環境が変わりました。ジムが遠くなってしまったのです。その代わり、ウォーキングコースのある公園が近くなりました。
「ウォーキングをしよう!」
このように思うようになりました。毎日予定を立てて、それをこなしていくように言われていましたので、ウォーキングを予定に入れてこなしていきました。
3 ウォーキングの方法
まずは衰えた体を考えて、それほどハードルを挙げてはいけません。いきなり走ったりすると、膝や足首に負担があると思ったので、ウォーキングを死守することにしました。
4月の終わりくらいから始めたのですが、この絵のような服装だとおなかが目立ってしまうので、通気性の良いシャツの上にカッターシャツを着ておなかが目立たないようにして歩いていました。
初め歩いたときは、本当にここまで体力落ちてるの?って感じでした。728mの公園を1周歩いただけで、脛が痛い・・・少し休憩して痛みが引いたらまた歩くといった感じでした。「1日5分」という言葉よりも「1周で脛が痛い」という事実の方が私には驚きで、これは何とかしたいと思いました。最初は4周、つまり2,8キロ歩くので終わっていましたが、30分以上歩くことになったので、「1日5分」は余裕でクリアできました。
1週間くらいすると4周くらい連続で歩けるようになりました。さすがになまっているとはいえ、歩くことくらいなら回復が早いです。そこで、4周を1セットと考えて、3セット繰り返すことにしました。
4周歩く→休憩→4周歩く→休憩→4周歩く
こんな感じで、12周歩くことにしました。これで、8,8キロ。家から600mなので、往復して合計で10kmを歩く事になりました。
これはもちろん調子が良いときです。気分の波が低いときは、全くしないのはダメだと言われていたので、1セットにしたり、2セットにしたりと量を調整しました。この一連の流れで2時間半くらい掛かっていました。
これを3週間から1ヶ月くらい続けていました。
体重は少しずつ減っていって、3キロくらいまでは順調に減りました。ところが、それからはなかなか減りません。もちろん、もっと太ってしまっているので3キロくらいでは焼け石に水レベルです。もっとやせなければなりません。
4 連続ウォーキングに進化
歩き続けているうちに、足の筋肉はついてきたようで、途中の休憩がなくとも歩けるようになってきました。
6周→休憩→6周
といった感じになりました。休憩は1回でいけるようになりました。そしてそのうち、ノンストップで
12周
歩けるようになりました。休憩時間が無くなったこともありますが、2時間弱でこなせるようになったのです。歩く速度も遅かったのが、比較的速くなってきました。これをこなしているうちに、体重は5キロくらいまで減りました。もっと減っても良いような気がしますが、ウォーキング程度ではこれくらいなのかもしれません。
ここまで来るのに2ヶ月と少し掛かりました。ここからまだバージョンアップしていきます。
5 暑さに耐えられなくなってきた
6月も終わり、7月に入ってきました。みなさんもお分かりかと思いますが、今年は猛暑です。6月の終わりからもう暑いです。私は、ジーパンにカッターシャツ、そしてiPadを入れた鞄を持って歩いていました。暑すぎて、2時間公園にいるのがつらくなってきたのです。私の歩く時間は3時半~5時半でした。気温のピークは越えていますが、つらい時間帯でした。
そこで、ウォーキングスタイルを変えることにしました。おなかが少しへっこんだの出、以前よりも前に突き出しません。だから、通気性の良いシャツ(以前から使っているもの)と半ズボンに切り替えました。鞄もウォーキング用のベルトタイプのものに変えて、歩けるスタイルを変えたのです。
それでも晴天の日は1時間半くらいが限界でした。
短時間で成果を出さなければ意味がない。
こう思ったので、ついに進化することを余儀なくされました。
そうだ、走ろう!
私は7月に入ってから、走るようになりました。しかし、ずっと走ることは出来ません。まだまだその体力が戻っていないからです。だから、少し走っては歩く。また走っては歩く。といった感じで、ジョグウォーキングに切り替えました。合計で2キロ分くらいは走って8キロ分くらいは歩くといった感じです。
まだこれに切り替えてから数日しか経っていないので体重に大きな変化はありませんが、体脂肪率と筋組成率に変化が出てきました。これがうまく行けばいずれまた体重が落ちてくれるかもしれません。
今週は天気が悪いのであまり実施できないかも知れませんが、この形で行こうと思います。
ということで、私は、双極性障害を治すためにウォーキングから、どんどん速さを追求していき変化してきてしまいました。目的が変化してしまえば、なんだかつらくなくなってきました。復職後の体力もつくと思えば、一石二鳥ですからね。
あっ、ちなみに暑くなってきたので、水分補給はちゃんとしていますよ。何も飲まずにやると危ないのでお気をつけ下さい。