双極性障害と初めての人との会話
どうも。
双極性障害になってから、いやなる前からですが、初めての人と話すのに異常に緊張します。もちろん、誰でもそうだと思いますが・・・
双極性障害になってからというもの、初めての人と話すときの状態によって二極化しました。
うつの時・・・出来るだけ話したくない。病気ってしられたらどうしよう。あんまり踏み込んでこないでよ。という拒否状態です。そして、「緘黙」状態になります。
そうの時・・・誰でもこーい。なんでも話すよ。さ、さ、どんと来い。
こんな感じで変わります。同じ人なんですけどね、心構えが全然違うのと、心の垣根の高さも全然違うんですよね。
さ、こんな人間が初めての人と会話するとどうなるのか。今回はとあるお店での出来事を踏まえて書きましょう。
目次
1 天王寺アポロビル10F 「五作どん」
ここに行ってきました。アポロビル10Fには五作どん系列の店が並んでいるので、入り間違えそうになりますが、奥側の店です。現在40周年記念やっているので、少しお得に入れますよ。
さて、ここの存在はずっと知っていましたが、行ったことがありませんでした。メニューを見れば分かると思いますが、少しお高めの値段設定です。学生が行くには少し勇気のいるお店です。天王寺には学生時代によく行っていたので、立ち寄ることはありませんでした。
しかし、この日はお魚が食べたいということで、いつもいく店を見たら無くなっていたので、敷居が高いですが、このお店に行くことにしました。だって、もう学生じゃありませんから。
店内に入るとすごく活気の良い感じでした。カウンター席に通されて、端っこ席に座りました。大将らしき人が飲み物を聞いてくれたので、飲み物を頼みます。料理も適当に頼んで待っていました。
そうすると大将が聞いてきます。「今日はどこかに行ってきたんですか」
少し躁に傾いているので、私はすぐに返事しました。
そして、大将が一言話して会話が一度終わります。
その後、私は疲れていたので、ゆっくりと会話を楽しみにながら飲んでいました。ちょっと寝かかっていました(笑
お店の中には少し年齢層の高めのお客さんが、わいわいと話ながら飲んでいます。私の真上にはテレビがあり、相撲中継がやっていました。
「この○○さん、相撲めっちゃ詳しいんですよ」
大将が急に私たちに話を振ってきました。隣に座っている男性が顔を赤らめながら、笑っていました。どこかの研究者らしい風体でした。まだ高収入のポジションにいないかしてひょろひょろでした。
「僕、相撲やってまして。それで詳しいんですよね。こう見えてムキムキですから」
と言っていました。すぐに嘘だと分かったのですが、無視するのもあれなんで、
「すごいですねー。インナーマッスルがムキムキなんですね」
と返しました。そうすると、その上司みたいな人が
「おまえ、すぐばれる嘘ついて、相手にその上行かれてどないするんや」
って突っ込んでいました。
そんな感じで謎の絡みもありました。
そしてしばらくして、大将が話し掛けたそうにしていたので、逆に話し掛けました。
「すごいですね。」
「えっ?何がですか?」
「ずっと動いて、手が止まってないですね」
「えぇ、まぁ忙しいんで(笑)いいことなんですけどね」
ということで大将をほめておきました。帰りしな、レジ打ちしてくれたお兄ちゃんも話し掛けてきました。この日は特に忙しく休憩が取れないそうでした。
2 躁に傾いていれば、潤滑な社会関係が築けそう
こんな感じで、完全な躁ではない状態の時では、ある程度の社交性が生まれます。初めましての人でも会話が出来ます。この状態が維持できればものすごーく円滑な社会生活が営めるのになぁと思います。
ただし、これだけではなく、こんなこともすることが出来てしまいます。
3 二軒目の決め方
まだ時間的に余裕があったので、二軒目を探すことにしました。どの店に行こうか、と店を決めていくのではなく、とりあえず、お店がありそうな近所をうろつきます。そして、キャッチが声を掛けてきます。そのキャッチにわざと引っかかります。
なんだかんだとお店の紹介があり、その時に必ず割り引きを言ってきます。今回はそれなりの提示だったので、そのまま乗っかりましたが、値引きが低いときは「もっと頑張ってくれないかれへんなぁ」と粘ります。こういうことができるのも、躁のおかげかもしれません。
結局キャッチに連れて行かれたお店に行ったのですが、料理がなかなか出てきません。カウンターだったので、調理している様子を見ていたのですが、明らかに後から注文した料理に取りかかっていて、我々の料理に取りかかる様子がありません。
私は大体、待ってみるのですが、30分くらい経っていたし、待てなかったので、お店の人に「もう30分も何も出て来ないけど、メニュー通ってますか?」と聞きました。
明らかに忘れていた様子でした。そうしたら、中で作っていた店員さんが
「時間掛かるものなので、もうちょっと待って下さい。スピードメニューならすぐできるんですけどね」
って誤りもせずに言い訳してきたので、
「スピードメニューも30分くらいかかるんでしょ?」
って言い返しておきました。スピードメニューでもサービスしてくれるのなら、好感度あがりますが、さらに注文取ろうとするなんて・・・と思ってしまいました。
4 躁に傾いているときと躁になっちゃったとき
躁に傾いているときは、本当に良い状態だと思います。ある程度コミュニケーションもとれるので、社会生活適合者になると思います。
逆に、うつの時は話をするのが面倒だし、守りに入るので話が続きません。というか返事もあまりしなくなってしまいます。
そして、一番危ないのは、「躁」に入ってしまっているときですね。このときは確かにコミュニケーションを取るようになりますが、雄弁になってしまうし、誇大的にもなってしまいます。さらに、どこかにイライラが伴うので、先ほどの具体例でいけば、料理が出て来ないことにイライラして、しかり飛ばしていたかも知れません。それくらいになってしまうのです。
双極性障害になってから、コミュニケーションの取り方が変わってきたなぁと思います。状態によって変わるので、その時に合わせて対応するしかないのかなぁと思います。仕事の上でも関わる必要がある場合は、状態を添えて、前もって断りをいれておくといいのかも知れません。
今回はイレギュラーな接触の仕方だったので、日常生活における必要性についても今度書いてみます。