USJで自分が障がい者であることを再認識したこと
どうも。
17日は1ヶ月以上前から、USJに行くのに車を出してくれということで、母、妹、甥っ子、姪っ子の5人で行ってきました。
天候は曇り/晴れといった感じでした。大阪に住んでいるので、USJはそれほど遠くないので、行こうと思えば頻繁にいけるんですが、私はあまりそういう場所好きじゃないので、滅多に行きません。10年ぶりくらいでした。
いつもは電車で行っていたので、電車のルートはよく知っていますが、車は初めてでした。ナビを頼りに無事にたどり着きました。
- まず駐車場。
- 移動して、チケット売り場へ
- 入場、そしてハプニング。イヤイヤ期。
- 120分待ち
- ハリー・ポッター目指して移動
- セサミストリート?子ども向けコーナーに
- 上下運動する乗り物でやっとこさ対応
- 結局乗ったのは3つ。
- USJの障がい者への対応はイマイチ
まず駐車場。
平面ではなく立体に変わっていました。止める位置を案内されるのですが、白線の幅が少し狭い。左右に余裕がないんですよね。甥っ子4歳、姪っ子2歳のためチャイルドシートから下ろすのに扉を開けて作業をしたいところ。というわけで、助手席側に余裕を持たせて止めました。隣の車はよくみると、こっちに白線を越えて止めていました。余計狭いじゃないかと思ってしました。が、何とその横も寄ってきているのです。数台先の車が柱のところで助手席側に余裕があるのに、右寄せして止めているのが原因でした。誘導の人もハンドル切るタイミングとか、寄ってるとかいわずに、ここですって示すだけでした。うーん、もうちょっとやり方があるんじゃないかなぁと思ってしまいました。
移動して、チケット売り場へ
駐車場ではどこに向かったら良いか表示がありませんでした。場所的にあっち方向にあるはずだよね?って感じで歩いて行きました。駐車場出口になると案内が出てきました。そうしたら、地面にいっぱい絵が描いてありました。ディズニーランドで清掃員さんが濡らしたホウキで絵を描くやつみたいな感じでした。そうすると、絵を描いているパークの人に出会いました。霧吹きで絵を描いていました。かなりの中腰。
絵はうまくて、すごーいってなったんですが、腰に来ないのかな・・・ってちょっと心配しちゃいました。
その後、延々と歩いていました。工場の裏みたいな道です。もう少し、USJらしさを出して欲しいけど、そこまで手が回ってませんって感じでした。入り口まで何メートルとか書いてあればなぁと思っていました。
そして、しばらく(多分駅からUSJより長い距離)すると、入り口がありました。チケット売り場には人が列をなしています。並ぶのちょっときついかなぁと思って並んでみたんですが、すぐに密集状態になって、パニック起こしそうになったので、デジタル耳栓を付けてガードしました。
障がい者手帳を使えば半額になるんです。これは大きいですよね。それと、通常のパンフレットに加え、障がい者用に、アトラクションごとに規制や条件を教えてくれる資料をもらいました。「精神障害者」の欄はほとんどの乗り物が「利用可」となっていました。
入場、そしてハプニング。イヤイヤ期。
入場してまもなく、4Dが空いていました。20分待ちくらいでした。といっても実際は10分程度。待ってついに順番が来たという時になって、甥っ子が「いやや」と言い出しました。「えっ」ってなりました。そして、入ろうとしたら泣き出したので、スタッフの人に止められます。横によけた状態で甥っ子を説得する母と妹。でも、「絶対に嫌や」と言います。内容がセーラームーンだったんですが、なぜか入り口にシュレックがいたんですよ。そのシュレックを見てから、あれが出てくると思ったみたいで入らないとなったんです。
ということで、せっかく並んだんですが、入らず。で、「ミニオンなら入りたい」と言うので、母の誘導でミニオンに。ミニオンショップを見つけて、この裏にあるよ、といいます。前はここにあった。と。でも、どうみても行き止まりなんです。
そのとき、送風機や除草機で手入れをしているスタッフが・・・デジタル耳栓を付けていても頭に響く爆音がしていたんです。我慢しながら、進むとやっぱり行き止まり。
地図を出すと、ミニオンは曲がってさらに奥でした。
スパイダーマンやいろいろなアトラクションもイヤだといい素通り。ミニオンのところまで行きました。
120分待ち
ミニオンの手前の所は、色々とグッズを買ったり、遊んだり出来る感じでした。一つ一つに興味が移りなかなか進みません。最初到着時の待ち時間は60分だったので、これだったらいけるかなって話していました。しかし、甥っ子がなかなかやってこない。待っているうちに、80分、100分、120分とどんどん時間が上がってしまいました。甥っ子は基本待てない子です。甥っ子が到着したときに120分待ち待てる?と聞いたら、「いやや」と言われました。もう乗らないと。
はい、まだ何も乗っていません。ただ暑い中歩いてるだけです。
ハリー・ポッター目指して移動
次にハリー・ポッターに乗りたいと言い出したので、移動開始しました。反対側なのでパーク内をぐるりと半周します。いろんな乗り物がありますが、全ていややで通過しました。で、ジョーズのところに来たときに、妹が甥っ子に乗りたいなぁっていうと、「うん」と言ったので並びました。30分待ちくらいだったので、少し待てば乗れました。
ところが、デジタル耳栓を付けて対策をしていた私ですが、並んでる最中に鼓動が速くなって冷や汗が出てきました。パニックが起きかかったので、慌てて頓服を飲んでやり過ごしました。
ジョースでは甥っ子は震えるほどびびっていました。ほとんど目をつぶって見ていませんでした。そんなに恐いかな?と思っちゃいました。姪っ子の方は笑ってました。
ジョーズ終了後ハリー・ポッターに。ながーい緑の中を抜けてハリー・ポッターの世界に。
町並みを見ながら、奥へ進んでいって、乗りたいと言っていたジェットコースタータイプの施設に・・・と前まで言ったら、「いやや恐い」。おぉーここまで来たのに?ってなりました。その後、バタービールだけ飲んで出て行きました。出たところでアンケートお兄さんに捕まったので、アンケート受ける(妹が)
セサミストリート?子ども向けコーナーに
もう仕方が無いので、子ども向けコーナーに移動しました。13時くらいだったので、ご飯にすることにしました。何するか決めたらすぐに甥っ子に、「あれ乗りたい」と言い出し連れ出されました。ご飯なのに・・・と思いました。スヌーピーが空飛ぶやつです。それほど混んでなかったので、レジ並んでるのとトントンかと思って乗ることにしました。
すぐに乗れてレッツゴーと思っていたら、イヤホンを外してくれと言われました。なので、聴覚過敏で音が大きいのがダメで付けているんですが・・・と言ったのですが、ダメでした。「指示が聞こえないと困るので」と言われたので「外した方が聞こえないんですけど」といっても信じてもらえませんでした。
とりあえず外して我慢して乗りました。頭ガンガンして辛かったけど、甥っ子のためと耐えました。
その後はお昼ご飯を食べ、甥っ子はまたスヌーピーに行くと言いましたが、私は断りました。他の乗り物でも、外すように言われそうだったので、乗りませんでした。子ども向けコーナーもあちこちから大音量で音が流れているので、デジタル耳栓付けてても大きい。
待っている間暇だったので、オブジェ撮ってました。
上下運動する乗り物でやっとこさ対応
次に上下して、回転するゆっくり動く乗り物がありました。妹は高いのは恐いと言って乗れないので、乗ってきて欲しいと言われました。どうせ、また断られるだろうなぁと思っていたら、親がスタッフに聞いてくれました。そうしたら、ちょっとお待ちくださいと言われ、どこかに電話をしていました。5分くらいして、
「このアトラクションでは事情が事情なので、オッケーなんですが、他のアトラクションでは分からないので、その都度聞いてください」
と言われました。えーわかんないのかぁと思いながらも、乗れると言われたので、乗ることにしました。順番待ちをして、いざ乗りました。安全バーを確認しに来たスタッフさんに、ごくごく当然でしょって感じで「イヤホンは外してください」と言われました。
「これは音楽のイヤホンじゃなくて、聴覚過敏のデジタル耳栓で、入り口のお兄さんに許可もらいました」
と答えました。ものすごく不服そうな顔をされ、戻ってごそごそ話していました。それで、しばらく時間が開き、動き始めました。全然ゆっくりだったので、イヤホンが外れそうになることもなく終わりました。ちびっこも乗れる乗り物ですからね。
乗り終わったところで、先ほどのおねえさんが来て、「先ほどはすいませんでした」と謝ってくれました。「いえいえ」と答えておきました。
結局乗ったのは3つ。
このあと、疲れたので帰ることになりました。帰る道中、ミニオンの着ぐるみがいて躍っていました。ミニオンが大好きな甥っ子は走って行くかと思ったら、固まって戦いています。
どうも、甥っ子は好きなキャラクターが画面上に表示されるのは好きだけど、それがリアルな世界に出てくるのはダメみたいです。そこまでびびらなくても・・・って思いますが、恐いものは仕方ない。
で、結局乗ったのは3つだけ。半額でも約4000円するので、1つ当たり1000円以上かかった感じですね。超豪勢です。
USJの障がい者への対応はイマイチ
USJに久々にいって思ったのはこの感想です。大分規模も大きくなっているし、スタッフの人が楽しませようとしているのは分かるのですが、それは健常者の人を想定しているものであって、障がい者への対応はイマイチだった。というか「慣れていない」状態が目立った。
私自身の障がいは目に見えないし、耳だって分かってもらえてないことが多かったが、身体障害者の方でマップを見て、これなら乗れるって書いてある、あれならいけるって書いてあると、いけるわずかなアトラクションを目指して移動していました。ところが、そのアトラクションに付くと、スタッフの人が何人も出てきて、協議しながらバタバタしている。車椅子が入れるように段差を埋める板の位置がわかっていない。それを探すのに10分くらいかかっている。それが散見された。
また、トイレも問題ありだと思った。甥っ子をトイレに連れて行くと、大人用のトイレしかない。男性の小便器は大人用だと子どもは届かない。下まである小便器を一つでも用意してくれると助かるのに・・・といった状態だった。これは障がいではないけれど、新しいアトラクション近くのトイレなのに、この配慮のなさはなぜ?と思ってしまった。
これまではそんなこと気にならなかったが、自分の視線がバリアフリーがどうなっているかを見ているなぁと思いました。バリアフリーという視点で見ればUSJは及第点に達していないと思うレベルでした。
私でそう思うのだから、もっと障がいの重い人からすれば、もっと不便だと思います。
そして、こういう時に思うのは、私たちみたいな人は来なくて言いと内心思っているのかなと思ってしまいます。全部乗せろとか、優遇しろとかいいません。これだけ色々お金をかけて開発しているのなら、もう少し、どこか配慮を入れてもらえればと思います。
多分、私はUSJの取り組みが変わらない限り、しばらくは行かないと思います。音量でかすぎて、耳痛いし、聴覚過敏分かってもらえる所少ないし・・・今回は大丈夫だったけど、パニック発作起きたらどうなるのか不安になったのも一つです。
ちなみにパンフレットに「体調不良」は全てのアトラクションに×が付いていました。風邪引いているとかインフルエンザとかを指しているのかもしれませんが、「パニック発作」もいわば急に来る体調不良。そう捉えると、あの書き方だと全部不可ってことですよね。
一応私は鞄に以下のものを付けて行動しています。何かあったときのお守りです。