双極性障害と目標
どうも。
双極性障害の波に呑まれて、人生どちらに進んでいるのか、戻っているのか分からない今日この頃です。
このブログは基本的に双極性障害の人間がどうやって生きているかを発信しているブログです。なので、今回は生きるためにやっていることを書こうと思います。
目次
1 目標を見失う
目標って油断していると何もなくなっちゃいますよね。
特に、目標を持って生きていたとしても、双極性障害などの精神障害になって、それまでの生活が出来なくなったり、仕事が出来なくなったりすると、目標を失うことがあります。仕事での目標、生きていく上での目標・・・全部消えるんですよ。それを達成するだけの体じゃなくなります。何せ、普通にできると思っていたことができなくなりますからね。目標も見失っちゃうんです。
双極性障害になって間もないときに「目標を持て」なんて言われたって多分無理です。だから、もし、病気になってこれまでの生活を営めなくなってすぐならば、読まない方がいいと思います。私はそんな記事読めなかったと思います。
時間が経って、ある程度受け入れられるようになってからがいいと思います。
2 目標の大きさ
目標って色々な大きさがあると思うんです。大きなものから小さなものまで。学生の時ならば、将来どうなりたいかという大きな目標を立てるように言われますよね。そこから実現するためにどうしたらいいかを考えて、人生設計を考えていく。
ところが、最近ではその途中段階の大学がゴールのようになってしまって、やる気を失ってしまい、無為に過ごしてしまう学生が結構いると聞きます。彼らもまた、目標を見つけていくことで先へ進んでいくと思います。
大きな目標は生きていく上で漠然とした大きな目標となり、生きていけます。
○○歳で結婚する
○○歳までに出世する
こんな目標も立てられますよね。何年かかかる目標です。これは大きな目標の部類に入ると思います。こういうことを夢見るっていいですよね。
でもね、これって健康なときは当たり前だと思っていたんですけどね、もう治らないっていう病気になったら、ガタガタと音を立てて崩れていくんです。
中期的な目標というのもあると思います。数年かかる目標ですね。
毎月、貯金をして○○を買う
3年間ボーナス我慢をして車を買う
英会話教室に通って英語を身につける
なんていう、すぐには達成できないけれど、安定して行っていけばいずれ達成できる目標です。これなら実現まで日々を過ごしていればいいので、良い目標になると思います。
でも、これも双極性障害になって、状態が不安定になり、働くことがままならなくなると、こんな目標もとてつもなく高い目標になってしまいます。
小さな目標もあります。すぐに叶う小さな目標です。
○○を買いに行く
ご飯を食べる
トイレする
買い物をする
なーんだと思われるかもしれません。生きていく上で当たり前の子とじゃないかと。そうなんです。この当たり前のことを着実にこなす、それを目標にするんです。
3 小さな目標をこなす
日常生活の当たり前の行動を目標にして生きていく。これって普通の時なら何の意識もなく出来ていたのかもしれませんが、こういう行動が一つずつステップになってしまったのならば、それを目標にするしかないんです。
そんなことをいちいち考えて生きていくのが嫌だと思うかもしれないんですけど、予定表にその行動を予定として立てて実行していく。そうやって一日、一日生きていけることが励みになってきます。
私は「衝動」という症状があります。突発的に行動してしまうのです。どこかへ行ってしまうなど、たいしたことないのであればいいのですが、突発的に「死んでしまう」可能性だってあるわけです。本当に一日一日が確実なものではないのです。
そうなると一日のスケジュールをこなすことが生きている実感になるのです。仕事は出来ないけれど、やっとこさ、自分の生きている実感を持つことができるようになってきています。
4 私には中期目標が一つある
私は復職後仕事をしているときに立てた中期目標が一つあります。
それは、「漢字検定1級を取る」です。前回の休職の際、頭の働きを取り戻すために、漢字検定準1級を取得しました。2ヶ月くらい勉強すればいけそうだったので、取りました。その時の休職時は思考力が低下していたので、本当に良いトレーニングになりました。その後1級も考えたのですが、難しすぎて諦めていました。
しかし、仕事している中でもずっと「1級」が頭の中にありました。極めてみたい気持ちがあったのです。何か目標があった方が張り合いも出て良いかなぁと思って、挑戦することにしました。
過去問を見て、実際に解いてみたら4/200くらいでした。それくらい出来ませんでした。出題範囲も見て、仕事をしながらだと「2年はかかる」と思いました。だから、2年かけても目標を立てたのです。
その2年が今年の11月です。今年は10月に試験があるので、10月に試験を受けます。そのための勉強を一日のスケジュールに入れて、達成していくことが目標の一つになっています。
5 1日生きるが目標でも恥ずかしくない
色々な目標があると思いますが、「その日1日、生きる」が目標でも恥ずかしくないと思います。布団から起き上がれない、外に出られない、何もできない・・・そんな状態が続いている人もいると思います。そうなると、「生きている価値がない」と思うようになってくるんです。生きていることが罪に思えてきます。
薬の量が増えていく、病院行くのも苦痛になってきた、日に日に通常から離れて行ってしまう感覚。
私もずっと死にたいと思っていた時期がありました。毎日死ぬことだけを考えていました。どうやって死ぬのが一番良いのか考えました。ゲームの世界みたいに死んだら、すーっと消えていってくれないかと思いました。遺体としてこの世に残るだけで迷惑を掛けてしまうと思いました。生きていても無駄、死んでも迷惑。本当にそんなことを考えて、布団の中で倒れていました。
1日1日生きるだけで精一杯でした。毎日親が通ってきてくれていたので、せめてその時に顔を合わせて話すことが自分の中での精一杯できることでした。それをしていって、何とか復職するまで持って行きました。
そして、今回の休職はうつで休職したわけではなく、双極性障害の波を乗り切るための休職なので、前回ほど沈んだ気持ちで過ごしているわけではありません。だけど、何もしないのは辛いので、ちょっとでも人の役に立てたらと思ってブログを書いています。
それでも1日1日ブログを更新していく。
1日1日スケジュールをこなしていく。
こうやって生きている実感を得る。
つまり、私の大きくて小さな目標は「1日を生き延びる」なんです。
今のところ毎日実行できています。それでいいと思っています。
そこから何をして過ごすかを考えています。そして、何か結果が残せたらいいですが、それはマシになってからでいいと思います。
6 おわりに
ということで、私は双極性障害と目標の関係は大切だと思っています。大きな目標は立てられませんが、小さな目標で良いから実行して毎日生きていくことが大切だと思います。何もなく、ただ辛い日々を耐えるほど苦痛はありませんからね。
目標を見失っている人も、もっと身近な、小さな目標で良いから見つけてあげて下さい。そこから次に繋がる目標が見つかるかもしれません。
どうぞ、諦めずに日々過ごしていきましょう。