バイポーラーワークブック ー第2版ー 第二章②
どうも。
双極性障害のことを中心にブログを始めて、しばらく経ちましたが、色々と書くことがあるなぁと思います。双極性障害になった人がどうやって生きていこう、どうなっていくんだろうって思う人が見つけてくれて、こんな感じで推移していくんだって思ってもらえると嬉しいです。
さて、今回は前回の記事の続きです。
バイポーラーワークブックー第2版ーの第二章の続きです。前半は前の記事を見てください。
目次
1 うつエピソードの各項目をチェック
じゃあ、後半戦スタートということで、うつエピソードのチェックをしてみましょう。
① 落ち込んで悲しい気分
② 興味を失って、喜びをほとんど感じられない
③ 食欲または体重、あるいはその両方が大きく変動する
④ 寝付きが悪い、睡眠が持続しない、または眠りすぎる
⑤ じっとしていられない、または速度が落ちている感じがする
⑥ 活力の枯渇
⑦ 自分に価値を感じない、または罪の意識がある
⑧ 集中力が落ちる、決断ができなくなる
⑨ 自殺を考える
①→落ち込んで悲しい気分。そんなもの誰でも感じるでしょうって思うかもしれませんが、何も無いのにこんな状態に陥って抜け出せなくなるんです。何も無いのに急に涙が流れてくる・・・なんてことがしょっちゅう起こるようになります。
②→今まで関心あったモノ、興味のあったモノに、何も感じなくなってしまいます。何が面白かったのだろうって思うんです。楽しいモノがこの世の中から消えてなくなります。恐ろしい世界に変わるんですよね。
③→えぇ、大きく変動しましたよ。20キロくらいは変わったかな。
④→元気で眠れないのが躁ならば、こちらは不安で眠れない状態です。不眠になるのです。そして、その不眠を解決するために睡眠薬を飲むわけですが、今度は起きられないんですよね。私は、不眠で過眠になるという矛盾した状態に陥ります。
⑤→そわそわするよりも、速度が落ちた感じがします。自分自身がゆっくりになっちゃう。実際ゆっくりになってると思うんですけどね。
⑥→何もやる気が起きません。いや、起きる気も正直しません。今はこれに流されるとうつが長引くからと言うことで、無理矢理起きていますが、正直辛いです。
⑦→自分に価値を感じないってのは一つの特徴かもしれませんね。「生きていてごめんなさい」なんどノートに書いたことか。
⑧→そうなんですよ。集中力もさることながら、決断ができないんですよ。だから、仕事を続けるか休むかの判断は管理職に求めました。もう自分では判断できなかったんです。
⑨→ずっと考えていましたよ。いろんな方法調べました。でもどれもきれいに死ねないんですよね。迷惑が掛からず消える方法はないかって思っています。ゲームのキャラクターみたいに死んだら消えていく・・・だったらいいんですけどね。死体をこの世に残すことがいかに迷惑かって思ってます。
はいっ。ということで、今回の項目も100点満点です。好きですねー100点。いつもは80点くらいでいいと思っているんですが、双極性障害としては優秀みたいです。
2 診断の難しさ
この章では他に診断の難しさも述べられています。なぜ診断が難しいかというと、基本的に病院に行くのが「うつ」の時期だからです。「うつ」がしんどくておかしいと思って病院に行くので、基本的には「うつ」と診断されるのです。
「躁」の時は、元気ですから自分が病気だとは思いません。双極性障害だと分かっていれば、元気すぎるのが危ないと分かるので、病院を考えますが、そんなことにならないと行きませんからね。
「躁」エピソードが確認されないと、双極性障害とは診断できないので難しいそうです。「うつ」から「双極性障害」へと診断が変わるという人が多い原因はこういうところにあるんですね。
だから、病院に行くときは、「躁」エピソードがないかチェックしてから行った方がいいかもしれません。
3 診断を受け入れる
双極性障害の診断を受け入れられますか?
単極の鬱であれば、環境を整え、薬が効けばよくなるかもしれません。再発のリスクはあるものの、長く普通に過ごすことが可能になります。
ところが、双極性障害の場合は、一生涯付き合う必要があります。症状を抑えることが出来ても、治ることはないということです。私の行っている病院の先生はかなり双極性障害を軽く考えています。薬で日常を取り戻せますからって言ってますが、どれくらい取り戻せているのですか?と聞くと、今のところはいませんと言われます。
じゃーダメじゃん。
って思っちゃいます。でも、薬で落ち着くのは確かなそうです。糖尿病の人が薬を飲み続ければ普通に生活できるように、双極性障害も薬を飲み続ければ普通に生活できるという理論です。
でも、糖尿病では障がい者手帳おりませんが、双極性障害はおりますよね。そういう点からも、私はすこし厄介なんじゃないかと思っています。
4 気分の揺れには誰にでもある
何度も登場する発想ですが、あくまでも普通の気分の揺れをもって、双極性障害と思うのは危険です。何度も出てきますが、改めて確認しておきます。
正常→出来事に対する気分の変動があっても中立に戻る
双極→きっかけは特になく、気分が変動し、持続する
という違いです。このことをしっかりと心にとめておいてください。