バイポーラーワークブック ー第2版ー 第一章
どうも。
双極性障害の治療を受けていく中で、課題図書を提示されました。ちまちまと読んで、書いて進めています。今日はその内容を紹介したいと思います。
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目次
1 第一章編
今回は第一章だけをまとめたいと思います。本当はいくつかの章をまとめようと思ったのですが、第二章が思ったよりもヘビーだったんで、一章ずつ行きます。
第一章のタイトルは
気分の変動をコントロールする方法を理解する
です。
これって、私の治療目的ですよ。まさに、私に向けて書かれたような本ではないかって思ってしまいます。双極性障害に苦しんでいる方の中には、うつがひどいとか躁がひどいとか片方の症状がひどい方もいらっしゃると思いますが、「気分の変化がしんどい」という場合もあると思います。
私も気分の変動がしんどいタイプです。特に移り変わりの時期、つまり混合期の変動が辛いです。一日の内にアップダウンする日が特にしんどいです。何もしていないのにヘトヘトになります。
2 気分変動をコントロールするためにできること
双極的な気分は健康な人にも訪れます。嬉しいことがあれば気分は上がりますし、悲しいことがあれば気分が下がります。これは普通のことです。そして、時間の経過の共にフラットに戻ります。
だから、双極性障害の症状を人に説明すると、「誰にもでもあるよ」「そんなときあるよ」とよく言われます。この部分だけをとってみればそうかもしれませんが、双極性障害はとある側面を持っています。
何もきっかけがないのに、気分が上がったり、下がったりして、ある一定期間持続し、フラットに戻らない
ということです。それにより、日常生活に支障をきたすようになってしまうのです。困った困ったです。
そのために必要なのが、気分変動をコントロールする必要があるのです。
1 自分自身に何が起こっているかを理解する
2 明らかな気分の変動を認識する
3 症状を悪化させる行動をしない
これらのことを実践するために以下のことが必要です。
大枠をつかむ
・気分の変動を理解して、自分で何ができるかを見つける
・双極性障害の症状を学ぶ
・気分の変動の症状と本当のあなたを区別できるようになる
早いうちに気づく
・気分が揺れ始めるサインに気づいて、気分を認識してラベルづけする
・気分が変動すし始める引き金を見分けて、対処法を改善する
悪化させない
・気分を悪化させる事柄を避ける
・感情に思考をコントロールさせない
・回避と先延ばしをやめる
症状を和らげる
・気持ちが圧倒されてしまったときにコントロールを取り戻す
・ネガティブな見通しを変える
・思考を分析できるようになる
・薬は必要ないという考えに取り組む
・薬の服用を改善する
対処スキルを高める
・問題を効果的に解決する
・ストレス管理スキルを高めて健康な習慣を増やす
・より良い決断をする
・身につけたものを維持する
こういった観点で本書は進んでいくようです。そして、これらの項目の後に、薬だけでは十分ではない理由が書かれています。薬でコントロールしているのに、アルコールやストリートドラッグに頼って、効果を阻害してしまうなどの例が挙げられています。
その中で、これまでの精神療法で取り組んできた一つのテーマがありました。
自分の生活スタイルを検証し、管理する方法が必要です。生活スタイルが、再発の危険性を高めるような睡眠不足、悪い食習慣、不健康な行動を招かないようにするためです。
生活スタイルの確立が大切と言うことですね。
3 本書に登場する具体的な例
第一章の最後には、双極性障害を患った人の例がいくつか載っています。少しフィクションもいれつつも、大枠は実例通りみたいです。
学生時代から発症している例もあれば、仕事を始めてから発症する例もあります。私は後者なので、そういった例をしっかりと見ていきたいと思います。
4 翻訳本だけど読みやすい
これまでも仕事関連の本で翻訳本を読んできましたが、翻訳本は非常に読みづらく感じていました。稚拙な日本語、片言の日本語になっているために、何を言っているのか読み取りにくかったのです。恐らく翻訳している方の日本語の語彙力の乏しさのせいだと思います。
この本は少しばかり変だなと思うところがありますが、一定水準の日本語を保っています(中学生の教科書レベル)なので、サクサクと読めます。
気になる方はぜひ読んでみてください。