双極性障害に必要なスキル ー気分変動のコントロールー
どうも。
バイポーラーワークブックのお勉強のおかげで、双極性障害に必要なスキルについて学ぶことができました。
そして、一番重要なのは「気分変動のコントロール」です。
これができなくなっているから、日常生活が送れなかったり、社会生活が営めなくなっているんですよね。だから、完全ではないにしても、コントロールすることが必要になるのです。
前半にありましたが、気分変動は通常の状態でも起こりえます。だから、うつの人や双極性障害の人の症状を聞いたとき、「誰にでもあることだよ!」って悪意のない励ましが行われるわけですね。
誰にでもあることで済んでいるのなら、病気となりませんよね。問題は、普通の人が経験する気分変動ではない、気分変動が起こるからですよね。
チェックポイントはいくつかありますが、私は次の点が大きな視点になるのかと思います。
①持続性
②タイミング
③極端さ
まず①持続性です。普通の人にも起こる気分変動は、うつの傾向でも躁の傾向でも、一過性のもので、2,3日、長くても1週間あれば戻るでしょう。ところが、病的なものになると、最低でも2週間以上は継続します。双極性障害2型の場合、うつは8割方続くといわれているので、数ヶ月うつ傾向のままということもあり得ます。
躁傾向も同じです。気分の明るいときは誰にでもありますが、双極性の場合2週間以上ハイテンションのままといった感じです。
②タイミングも結構重要かと思います。気分や感情の変化って言うのはある出来事によって変わりますよね。それに対する反応は正常です。ところが、双極性障害の気分変動はきっかけが不明なんです。何かあったわけじゃないけれど、変わるんです。
時間的な変動、季節的な変動、そういったものに影響されるんですね。
③極端さもあります。各項目がありますが、うつの時と躁の時の差が激しいのです。うつは、単極性のうつでも同じような症状が現れますが、躁は結構ダメージを受けます。気分も良いしその方が過ごしやすいと思いがちなんですが、衝動買いをしたり、万能感から社会的信用を失ったりします。放置すると大変なことになるのは、躁です。
気分変動をコントロールするために必要なのは三つの要素です。
①変化に気づく
②記録をとる
③スキルを身につける
この三点を中心に身につける必要があると思います。
まずは異変に気づかないといけません。いつもと比べてどうなのかを知る必要があります。そのためには、記録をとっておいて、その変化をつぶさに発見するのです。そして、変化がやってくることがわかればそれに足してスキルを使って対策していく、といった流れですね。
こういった感じのことが必要なんですね。何も考えずにのんきに過ごすことはできないかもしれませんが、スキルを身につけられれば、生きていくことができるってことです。
さて、じゃあ、どんなスキルを身につけていけば良いのか。それは次の記事で考えていきましょう。