バイポーラーワークブック ー第2版ー 第三章
どうも。
双極性障害の波の中を泳いでしまっている気がする今日この頃です。波に乗って立たなきゃ、普通の生活は送れないと思っていたのですが、泳いでみるのも一つの手なんじゃないかと思い出しています。
ってか、「普通の生活」って何だろうって思っちゃってますが・・・
さて、そんなことより夏休みの課題図書の続きを書いていきますね。
(前回までの記事)
目次
- 1 第3章 本当のあなたと症状を区別する
- 2 本当のあなたを知っていれば重大な症状を回避できる
- 3 うつの一般的な症状リストと躁の一般的な症状リスト
- 4 気分症状ワークシート
- 5 自分の力を知っておく
- 6 さいごに
1 第3章 本当のあなたと症状を区別する
このタイトルにちょっと驚きました。
「本当のあなた」
そうですよね。双極性障害になると、「本当の自分」が分からなくなります。
病気になる前の自分が本当の自分だと思って、そこに戻りたいと思うのですが、基本的には「うつ」症状がでて病院に行くので、その前の状態というと「躁」状態である可能性が高いのですよね・・・
だから、双極性障害と言われた前の状態に戻りたいと思っても、それは実は躁の状態で、ある一定期間また現れ始めることになります。それを治ったと思ってしまって、通院や服薬を辞めてしまうと、元の木阿弥。また一からやり直しになってしまいます。
だから、「本当のあなた」を知ることは大切です。本当の自分とは一体どういうものなのか、ワークを通して理解しておこうということですね。
2 本当のあなたを知っていれば重大な症状を回避できる
今回の章では気になる喩えがありました。
台風の進路を予想するように、早期警報システムが双極性障害にもあれば、薬とあわせてこのワークブックで紹介する戦略を使うときだと教えてくれますから、症状が重篤化する前に食い止めることができます。
これすごく大事ですよね。双極性障害の波の変動が分かれば、薬や行動の見直しで対策が立てられるかもしれませんからね。そうなんですよね。台風みたいなものなのでしょう。台風の予報は数日前から分かるので、双極性障害の波のそれくらい前から分かっていれば何とか出来るかもしれません。
本当の自分と、双極性障害の時の自分とを理解しておくと、うまく使い分けられるかもしれませんね。
3 うつの一般的な症状リストと躁の一般的な症状リスト
エクササイズとして、うつと躁の一般的な症状リストが載っています。軽・中・重の三段階で載っていて、どれに当てはまるか選んでいくものです。項目が多いので全てを書き出すことは出来ませんが、私が当てはまる項目を少しだけ挙げておこうと思います。
軽うつ ・・・自分の動作が緩慢に感じられる
中うつ ・・・文章を読み直す/考えにうまく集中できない
重うつ ・・・自分は死んだとしてもかまわないと思う。自分には価値がないと感じる。
軽そう ・・・創造的なアイデア・新たな関心
中そう ・・・物音がより大きく、色がより鮮やかに感じられる
重そう ・・・精神運動性の焦燥/じっとしていられない
それぞれに11項目ずつありますので、チェックしていきます。私は症状軽いと思っていたのですが、「重度」に当てはまるのがそれぞれ6項目ずつありました。結構重たいのかなぁ・・・
4 気分症状ワークシート
次のエクササイズは分類項目に従って、躁・うつ・平常時に分けて書いていく感じですね。こちらも項目が多いのですが、皆さんも書いてみると良いかもしれないので、分類だけ書いておきますね。
①気分 ②自分に対する姿勢 ③自信 ④日常の活動 ⑤社交活動 ⑥睡眠習慣 ⑦食欲/食事習慣 ⑧集中力 ⑨思考の速度 ⑩創造性 ⑪楽しむことへの関心 ⑫落ち着きのなさ ⑬ユーモアのセンス ⑭活力のレベル ⑮物音による影響 ⑯将来の見通し ⑰話し方のパターン ⑱決断力 ⑲他人への関心 ⑳死について考える ㉑普通にやれているか
たとえば、①気分を書き出すと、「躁:高揚感・いらだち」「うつ:憂うつ・悲しみ」「普段:何も思わない」みたいな感じです。
書き出しておいて、普段と違う状況になったら注意をするということですね。そうやって変化のきっかけを知るということが大切です。
5 自分の力を知っておく
本書には次のようにも書かれています。
気分の変動をコントロールできるようになろうと取り組むときには、症状を見分けることも大切ですが、自分の力と弱点に気づいておくこともまた大切です。
ということで、次のエクササイズでは自分の力リストを作るようになっています。心の力や対人スキルなど、自分の強みを書いていく感じです。そして、その強みを使って、病状のコントロールするのに役立つしておくということです。
案外自分の力を再認識すると不思議なもので、こんなことがあるのかって思います。ただし、このエクササイズはフラットか、軽躁の時にしておかないと難しいと思います。
うつ期の時には、どんどんマイナス方向に考えて、強みなんて見つからないからです。
6 さいごに
という感じで第三章は進んでいきました。自分のことを振り返って、分かっておくと言うことが大切なんですね。どういう状態が普通の状態なのか、フラットな状態なのかを分かっておいて、それで変化に気づくことができるようにしておく、これで病状に対応していきましょうってことです。
何も考えずに平和に暮らす・・・というのは難しいかもしれませんが、生き抜く上では注意していくと何とかなる・・・と思える内容でした。