双極性障害2型と暮らす

双極性障害2型、仕事をしながら薬調整をしようとしたが、失敗。2度目の休職者(1年間)。睡眠改善、薬の使い方を調整後、復職。現在挑戦中のきままなブログ

先週末② 日曜日編(7月29日) #不登校は不幸じゃない プレイベント

どうも。

 

双極性障害の波と戦いながら日々生きています。みなさんは、どんなものと日々戦いながら生きていますか?双極性障害になる前は、仕事をいかにこなすかと戦っていた気がします。残業が付かないのに残業することを前提に、かなりの仕事量をこなしていました。それでもさらにこなせるように、色々と本を読みあさっていました。

命がけでしたね。まさに命を失いそうになりましたが(笑)なんとか生きています。

 

さて、昨日は週末の出来事の土曜日編を書きましたが、今回は日曜日編です。

 

soukyoku2.hatenablog.com

 

目次

 

1 #不登校は不幸じゃない

日曜日はこのイベントのプレイベントでした。

 

大阪北区会場のサポーターをやっています。以前も少しだけこのイベントの告知をブログでさせてもらいましたが、今回はプレイベントの様子を交えて情報をお届けしたいと思います。

 

(子ども向けのビラ)

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(保護者向けビラ)

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(PDFファイルできれいなものがあるのですが、ブログに貼れなかったので写メしました)

 

2 プレイベントでの話題

プレイベントにはフリースクールこころの方がいらしてくれました。

フリースクールこころ

今回のイベントの大阪南部会場として場所を提供されています。同じイベントの関係者さんが、偵察をかねて情報交換をしにきてくださいました。

不登校の生徒さんを扱っていらっしゃるので、非常に有益な情報を得られました。他にも主催者の中谷さんの知り合いの方がいらしてくれました。彼女たちには大きな目標があり、フリースクールを立ち上げたい人もいれば、10代女子の一時避難シェルターを作りたいという大きな目標を持っていたので、フリースクールの方へ熱心に質問されていました。

また、その中でも今回のイベントに関わることを話し合っていきました。

その中で今回の標語に対する疑問がでました。

不登校は不幸じゃない」

この標語にひっかかりを覚える方が多く、「不登校=不幸」という前提があって、それを否定しているような感じがするということでした。確かに「不幸」だと本人が思っている場合、周囲が思っている場合があると思います。そして、周囲からの決めつけでこの言葉を使うと反感をかうことになります。

 

もちろん、イベントの発起人は「夏休み明けの自殺する若者を減らしたい」「不登校でも立派に生きていける」「学校だけがすべてじゃない」といった思いを持っています。標語というのは、わずかな字数で表現しなければならないため、さまざまな思いが付け足されてイメージが付与されてしまいます。

 

私はすでに最初の思いを知っていましたので、この標語に対するイメージの負の部分をあまりイメージしていませんでした。しかしながら、我々の間に挙がったこの意見は、やはり発起人の元にも寄せられているようで、その趣旨の投稿がフェイスブックにありました。

 

そこで、私たち北区の会場では次のような文言を足しながら発信していくようにします。

 

居場所は学校だけじゃない

選択肢はたくさんある

 

この二つを付け加えます。

 

3 居場所の問題

学校での居場所の問題というのは、教員をやっていると常に気を遣う問題です。特にクラス担任をすると、生徒一人一人の居場所があるのか、作れているのかというのをチェックしています。

クラス、クラブ、地域活動・・・学校でも学校以外でも良いんです。安心して所属していられる場所というのが大事なんです。それが一つもない状態、つまり、「家」しかない場合は非常に危ない状態なんです。

これは仕事している社会人でも同じかも知れません。家と職場にしか居場所が無くなると、職場を失ったり、職場での居心地が悪くなったりするといきなり危機に陥ります。だから、必ずと言っても良いくらいどこかに居場所を見つけることが大切なんです。

 

これは世間から警戒されていますが、SNSなどのネット上のつながりも一つだと思います。Twitterやラインで問題が起きることもありますが、うまく付き合うと居場所として成立します。

好きなゲーム、好きは漫画・・・好きな何かで繋がることが出来たら大きな心の支えになりますからね。

 

心の安定、支えは非常に大切です。そういったものを見つけられるのもいいですよね。しかし、社会で生きていくことを考えたらネットの世界だけで完結することが出来ません。現実世界での人間関係がどうしても生まれてしまいます。

その場が学校である必要はありませんが、みな一様に機会均等に開かれているのが学校という場ですから、それを利用出来ると一番安上がりなんですけどね。

 

4 選択肢

「学校に行かない」というのは一つの選択であり、非常に勇気のいることです。みんなと同じ流れに乗っているとあまり意識しないかもしれませんが、「みんなと同じ事が出来ない」というのは大きなプレッシャーです。だから、学校に行かないというのは一つの大きな選択なのです。

今回会場を貸して下さる「

就労移行支援事業所 ミライエ南森町 -就労移行支援事業所 | LITALICO仕事ナビ

」のスタッフの方に、お子さんが不登校だった方がいらっしゃいました。その方のお子さんは今、専門学校に通い夢に向かって動いているそうです。たまたま義務教育が合わなかっただけで、全てがダメなわけではありません。大きな選択をして生きていくのです。そういう意味で幼いながらの大きな決断だと思います。

またフリースクールの方もおっしゃっていましたが、学校に通わずにフリースクールに通う生徒さんの多くは「芯が強い」ということでした。「自我」が形成されているのです。学生のうちにゆっくりとじっくりと自我は形成されていくのだと、現在の教育では考えられていますが、もちろん成長の早い子どももいます。当然、そういう子どもには現行の教育制度は窮屈でたまらないと思います。そういう方は合った世界に行くのも一つの選択だと思います。

 

5 学校の存在を否定するわけではない

学校という組織を否定しているわけではありません。学校という組織はこれまでの歴史を考えると、日本に置いて一定水準の学力を身につけさせている成果があります。もちろん、その出来不出来はありますが、日常生活に困らない程度の識字率の高さは世界でも優秀なくらいです。

ただ、このシステム化された学校制度は、成立されたときからマイナーチェンジをくり返しながら行われているので、現代に即していない部分がたくさんあります。校則の問題、熱中症の問題など、今起きていることに対応出来ない部分もあります。そういった面では変わっていかなければならないでしょう。

今回のテーマである「不登校」に対する学校の支援は、「学校に復帰させる」が一番の目標になっています。それが本当に良いのか、それを考えることなく、「前例主義」で引き続いている傾向があることは否めません。しかし、それを考えるべき時が来ているのかも知れません。

文科省が歴史的な見直しをしました。これによってこれからの子ども達の生き方は変わってくるかもしれませんね。

 

6 さいごに

さて、イベント本番は8月19日です。不登校の状態にある人にも参加して頂きたいですが、不登校支援に興味のある方、経験をお持ちの方も意見や情報を交換できれば有益な場になると思います。

なお、このイベントは全国100箇所を目標にしていますので、本ブログをお読みの方で興味がおありでしたら、ご近所の会場を探してみて下さい。