双極性障害2型と暮らす

双極性障害2型、仕事をしながら薬調整をしようとしたが、失敗。2度目の休職者(1年間)。睡眠改善、薬の使い方を調整後、復職。現在挑戦中のきままなブログ

発達障害の勉強会 2回目

どうも。

 

昨日(月曜)に通院している病院がやっているデイケアで行われる発達障害の勉強会に行ってきました。私は別に発達障害があって、今の障害があるわけではありませんが、発達障害をもった人と関わりのある仕事をしているので、興味があったので参加させてもらいました。当事者が参加するのが中心なので、少し異色でしたが参加していました。

 

発達障害にはASD自閉症スペクトラムアスペルガー症候群)、ADHD(多動注意欠陥)、LD(学習障害)の三つを挙げられていました。大人向けなので、LDはあまり話題に上がりませんでした。もうすでに経験済みで、今の生活とは直接関わらないからだと思います。

 

発達障害を持っている場合、社会適応が難しく、社会参加できていない場合は多いようです。でも、発達障害を抱えながらも、うまく社会で活躍している方もいらっしゃるとも話されていました。なので、第一回は基礎的な障害の知識を中心に、第二回は対策法を中心に講義が行われました。

 

なので、今回は対策が色々と出ていました。

 

話を聞いているとASDの困ること、その対策を説明されるたびに、自分のことを言われているのではないかと思ってしまいました。沖田×華さんの本を読んだ時にもトライして、ASDの可能性が随分濃厚な私なので、当てはまってしまうのかもしれません。対策のいくつかは自分で編み出したと思っていた方法でした(笑

 

自分が人と違うと思うようになったのは、小4の時です。学校の先生にいじめられました。その件のくだりは以前にも書いたと思いますが、絵を描くことが最大のきっかけでした。それ以外にもきっと先生にとっていらつくことがあったんでしょう。色々暴言を吐かれました。

「あんたは人間と違う。」

何度言われたでしょう。これ今だったら訴えれるんじゃないかと思います。

そういうことがあったので、「普通になりたい」と思うようになりました。「普通」って何なんだろうってその頃から考え出して、周りを観察するようになりました。他の人の振る舞いを見て、あれが普通なのか、人間はああいう行動をすれば乗り切れるのかと。

そうしていても、小5の時に、友達とぶつかりました。いじめに発展しかけるくらいの衝突でした。蹴られたり殴られたりしました。でも、手を出した方が負けと思っていたので、言葉で応戦していました。今思えば、その子も多分普通じゃなかったんです。ある日、その子が困る状況に陥りました。そこで、それを切り抜ける案を提示してあげました。それで難を乗り越えれたので、それからは大の仲良しになりました。敵から味方になった感じです。

「普通」の行動ってこうするものだよと人に言えるくらいまで、「普通」の行動に目を見張るようになったんです。(今からすると大人に気に入られる行動になるのかもしれません。)

 

中学校では、学校崩壊に近い状態だったので、私以上に教師とぶつかっている人がいたので、私は少ししかぶつかりませんでした(それでも一番怖いと言われていた先生と言い合いになったことがあります。みんなの前でやらかしてしまったので怖いやつという印象がついて困りました。ただ空気が読めなかっただけです)

 

高校に入れば、変わったやつが多くて助かりました。これまで普通が崩れたいい機会になりました。むしろ普通だと思っていた振る舞いがおかしいくらいです。だから、自分の中に二つの自分が出来上がってきました。本来の性質をもった自分と普通とされる振る舞いの自分。

うまく使い分けていたと思います。自分の好きなことをする時や友達といるときは素の自分で、先生や大人と接するときは「普通」の自分で接していました。だから、その頃から、先生から「落ち着いている」とか「大人っぽい」と言われるようになりました。

 

しかし、大学受験を考えて勉強していく中で困った事態になったところもあります。私は、受験を考えた時に、勉強の基礎は日本語にあると思っていました。模試の解説だって、教科書だって日本語で書かれています。先生も日本語を使って授業をしています。だから、日本語の理解を強くすると勉強の効率が良くなると思ったのです。だから、現代文をまずは極めようと思いました。高2の時でした。今でも忘れません。出口汪の実況中継で勉強しました。最初1冊完結の出口先生の本を買ったのですがよくわかりませんでした。システム現代文も有名だったのでやったのですが、あまり変わらず。そこで、講義形式で書いてある、実況中継に取り組んだんです。そこで、初めて現代文というものが理解できました。

それまでの私は、現代文、特に評論文は、作者の自己満だと思っていました。海外に行っただの、どこどこの国はどうだのと日本と比較して海外の話をしているのを自己満だと思っていました。海外行ったんだぞ、すごいだろう?って言われていると思っていました。

でも、学校の授業でも評論文を扱った授業が行われ、入試でも出題されている。周りのみんなも疑問の声を上げることなく読んでいる。もしかして、おかしいのは自分じゃないか?普通じゃないんじゃないか?と思うようになったわけです。「普通」になりたいと思った小学校の時の経験が活きたのです。

だから、読み取り方、考え方を矯正しようと思って、出口さんのテキストをやったという感じです。

 

その読みは当たりでした。自分の読み取りには「主観」が入りまくっていたんですね。「客観的」に読み取ることが必要でした。これって自分の中の「素の自分」が主観で、「普通の自分」が客観的に当てはまるなと思ったんです。だったら、文字の書いてある意味、文脈の解釈は基本のルールから外れずに読み取り、「普通の日本人ならこういう風に読み取ります」という筋を見つければ良いと考えたのです。そうすると、どんどん評論文ができるようになっていきました。

 

評論文が終わって、次は小説です。ここは苦戦しました。登場人物の心情描写を読み取る問題が苦手でした。素の自分が感じる思いと、普通の感じ方が違うように、いくらでも解答が出てしまうのではないかと思っていたからです。ところが、出口先生の説明で、「本文描写から読み取れる範囲で考えること」という指摘はすごく助かりました。その文章の中での「普通」を見つけ出してしまえばいいからです。そうやって、困った自分の経験が思わぬところで役に立ったのです。高2の8月以降、現代文の偏差値は70前後を維持するようになりました。

 

大学、大学院では変わったやつばかりでした。文学部に進んだんですけど、文学部は変人の集まりだと言われました。普通の精神の人は文学部に進まないそうです(そんなことないと思いますが・・・

ここでは、もちろん、いっぱい勉強しましたが、色々と自由にできるなと思って、やりたいこと色々とやりました。学費払うためにバイトは結構ヘビーにやっていましたが、サークルに入り、それだけでは飽き足らずサークルを立ち上げたりしました。サークル立ち上げに必要な書類や規約など、裏方仕事は全部やって、リーダーは別の人にしました。自分は参謀タイプだと思っていたので、第2位の立場が心地いいんです。

 

そんな感じで学生生活を過ごしていました。この学生の間に病院に行っていたら、ASDの診断が降りたかもしれません。でも昔なので、まだそれほど認知されていないので、無理だった可能性も高いですが。

 

だから、仕事でも「普通」を見つけて、それを中心にこなしつつ、自分の巣の部分をプラスαしてやってきていました。しかしながら、両方を発揮しようとすると労働時間が長くなってしまいました。過労死ラインを余裕で超えて働いていました。そこに、パワハラをくらいました。2年目で大きな成果を出したことが原因だと思います。その先輩はそれが気に入らなかったようで、結構攻撃されました。自分のオリジナルの部分がヒットして、そうなっちゃったんです。それを2年間我慢したんですけど、体が、心が持ちませんでした。

 

身体症状に現れ始めた時、初めてのことでどうやって対応したらいいのかわからなかったのです。そして現在に至ります。

 

発達障害だと思われる部分から、「気づき」を得て、なんとか乗り切れただけの人生なんです。その乗り切り方に、どうしたらいいかわからない「波」がやってきたんです。発達障害の方は、合併症として精神障害を負うことが多いという情報もあります。自分の場合もその典型かもしれません。(いや、健常の方でも、あの労働環境下ではなっているかもしれませんが・・・)

 

子ども時代にわからずに、大人になってから診断される方もいます。私はカウンセリングの先生に、診断しようと思えば、ASDの可能性が十分に濃厚ですが、日常生活に支障が出ていなければあえて診断する必要はないと思われますと言われています。つまり、グレーゾーンですね。

 

そういう意味では私も当事者なのかもしれません。勉強会では、かなり軽度な方なのかもしれません。それでも、勉強になりました。

 

自分でできる工夫、改善もありますが、やはり、周りに理解してもらう、協力してもらうことも必要なんだなと思いました。自分のできないことは人にやってもらって、できることは進んでやる。持ちつ持たれつ。この関係を築くことができれば社会生活でもそれほど困らずにやっていけるんだなと思いました。

 

かなり長文になってしまいましたが、勉強会に行って、思い出したことを交えながら書いてみました。4000字近くあるので、大学生のレポート並みですね(笑)

みなさんごゆっくりお読みください。