バイポーラーワークブック ー第2版ー 第十四章
どうも。
双極性障害の波の変化を感じつつあります。
好調が終わりに入りつつ、徐々に低空飛行に入ろうとしています。さて、できるときに記事書いておきます。
今回もバイポーラーワークブックです。
第十四章は「問題を効果的に解決する」です。
目次
1 第十四章 問題を効果的に解決する
今回のタイトルは自己啓発本にもありそうなタイトルですよね。双極性障害に関わる問題の効果的な解決方法って一体何でしょうね?
さて、この章では次のことが学べます。
・問題を効果的に解決するための4つのステップを学びます
・問題をはっきりと定義することの大切さをみていきます
・最善の解決策を選ぶための戦略を身につけます
・ほかの人にかかわる問題を解決するためのコツをお伝えします
問題解決には4つのステップがあるみたいですね。そして、これまでの章でもありましたが、「問題をはっきりと定義する」ことが大切みたいですね。これまでも、通常の気分の変化と病的な変化を明らかにするといったことがあったような感じで、明確にすることは基本的な方法なようですね。
最善策の戦略というのも気になりますね。
そして、他の人にかかわる問題を解決するコツがあるそうです。自分のことでも精一杯になりがちですが、他人が関わると色々気分の波が発生しやすくなりますよね。それをうまく乗りこなすコツを教えてくれるようです。
さて、中身を見てきましょう。
2 4つのステップ
さて、4つのステップの説明があります。各項目ごとに説明があるので、ここではまず、4つのステップを紹介したいと思います。
①問題を定義する
②解決策を見つける
③計画を磨き上げる
④計画を実行に移す
こんな感じですね。では、それぞれの項目がどういうものなのか説明していきましょう。
①問題を定義する
みなさん自身の抱えている問題は、明確な定義ですか?もしかするとあいまいな定義ということはありませんか?一応本書で出てきたポールくんの例で説明しますと・・・
「僕は怠け者だ」とポールは考える(あいまいな定義)
これって曖昧な定義だそうです。これを明確な定義にし直すと・・・
「僕は数週間、アパートを掃除していない」(明確な定義)
こうなるわけですね。これだと対処法が見えてきますよね。あいまいな定義の「怠け者」を治すためには、どういう方面から手を加えていくか思い悩みそうです。しかし、「アパートを掃除する」ということであれば、方法はもう見えていますよね。
ちなみに、このワークではよく思っていることを書かせる機会があるのですが、次のように書かれています。
頭の中で考えていることを紙に書き出すのは、何が解決されなくてはならないかを心の中でしっかりわかっているかどうかを自分で確かめるには良い方法です。
書くことが大切なんですね。ワークブックでも書いてますが、こうやってブログで書くことは、同じように悩んでいる方の指針になればいいと思いますが、半分自分のためでもあります(笑
②解決策を見つける
解決策を見つけるには、解決策を5つ以上出すことが大切です。
えっ?5つも出せば、どれやればいいか迷うんじゃ・・・そうですね。5つとも全部やるとなるとそうなります。
なので、5つ以上出して、優先順位をつけるんです。心の中で思い浮かぶ解決策を出して、どれが優先的にやっていけば良いのか優先順位をつけて見える化してしまいましょう。
③計画を磨き上げる
解決策を洗い出して、優先順位をつけることができたら、次は実行していくわけですが、見切り発車でやってしまうと頓挫してしまう可能性がありますので、次の点を考えておいてください。
・いつ試すのか
・すぐ行うのか
・準備して行うのか
・人の協力がいるのか など
まぁ、計画を考えるときには必要な事項だとは思うんですが、自分自身のことでもしっかりと考えておきましょうってことですね。
先ほどの例のアパートの掃除だって、どれくらいの規模かによりますよね。掃除機掛けるくらいでいいのなら、すぐに行えばいいと思います。
ところが、足の踏み場もないくらい汚れているのであれば、どこから片付けていくか、どんな道具がいるのかを考えないといけません。
テレビに出てくるようなゴミ屋敷にしているのならば、人手がいります。こりゃーもうすぐに始められません。
④計画を実行に移す
さて、計画を磨き上げることができたら、実行に移していきます。
ただし、実行して終わりではありません。実行したら「どうなるのか確かめる」が大切です。フィードバックですね。どういう結果になるのかをしっかりと確かめて次の行動に活かしていってください。
3 人にかかわる問題
人と関わる場合は、「行為と反応」という視点で見ていくことが大切です。自分の行為や相手の行為から、どのように思い、感じるのかを知っておくことです。
本書の例ではとある双極性障害を抱えた旦那と、健常の奥さんのやりとりが書かれています。双極性障害の気分の波によって、行為が変わってしまうわけですね。それによって、本人の考えも甘くなるので、「自分の思い」と「相手の思い」をそれぞれ書き出して確認することが大切だとなっています。
とある行為から、それを受け止める思いは人によって異なってしまいます。大切な人とは特にお互いを確かめ合っておくことが大切なんですね。
4 難しい人に対処する
これですよ、これ。本当に必要なスキルは。本書でも次のように書かれています。
世間には付き合うのが難しい人がおおぜいいる
なんだ、自分だけが難しいって感じてるわけじゃないんだ。よかったーと思いました(笑)日本の教育では、みんな仲良くしましょうってするので、しんどくなってしまう部分があると思います。難しいな、理解できなって人は放っておけば良いんですよね。
①難しい人は、気分の変動の引き金になるおそれがあります
難しい人があなたの気に障る行動をすると、はじめはどうしてもネガティブな反応をしてしまうでしょう。それが普通です。しかし、そこから先は、自分の反応を分析し、思考の歪みを修正して、苦痛な出来事があなたを支配し続ける状況を防ぐような解決策を見つけられるのです
付き合うだけマイナスしかありません。仮に接触しなければならないときは、苦痛な状況に陥る前に防ぐしかないということですね。
②難しい人に気をとられて、身につけてきたことを忘れないでください
これまで身につけたスキルを忘れて、昔の対処療法的な反応を行ってしまいがちなので気をつける
こういう場合、頭に血が上ってしまって、スキルを忘れて、その場しのぎをしがちになるんですね。それは後になって跳ね返ってくるので気をつけましょう。
③難しい人と接していると、自分を信じられなくなるおそれがあります
他人の一言が引っかかって、とりつかれてしまう
おーこれは恐ろしいですね。自分を信じられなくなったら、またあの地獄の日々がって感じなってしまいます。百があって一利なしとはこのことです。
難しい人との接触はなるべく避ける。どうしても接触しないといけない場合は、スキルを使って善処する。これしかないですね。
5 おわりに
さて、どうでしたか。
問題解決の方法はそれほど珍しくはないかなと思いましたが、難しい人との付き合いは面白かったです。対処法を書いていますが、「関わらない方が良い」というメッセージが伝わってきますね(笑
でも、もうここまで来ていると、そういう人と接触していかないといけないとしても対処していけるスキルを身につけているので、対処療法的なやり方を取らないようにしておけば、無事にやり過ごせるということですね。
さて、今日からもスキルを磨いて、世の中に還って行けるように頑張ります。