双極性障害なんです。だけじゃ伝わらない。
どうも。
今回は色んな機能を使って書いてみようと思います。失敗するかもしれませんが・・・
さて、今回のテーマは自分のことをどうやって周りに伝えるかを考えていきたいと思います。
- 私、双極性障害なんです。
- 双極性障害の病識を深める。
- 双極性障害であることを明かす・明かさない
- 双極性障害の基本的な説明だけをまとめる
- 可能な範囲で仕事をこなす
- 朝の電話連絡ができなくなっていく
- 次年度に向けて動き始める
- 有休の消化頻度を計算して、トップに判断を委ねる。
- 伝えることの工夫が必要だった
私、双極性障害なんです。
私が仕事をしていて、最初に休職したとき、「うつ」症状がひどく、その当時の管理職は状態を見ているので状況を理解していました。そして、復職したとき管理職が一人変わりました。その人の前任者は少し信用できないところがある人で、やはり引き継ぎがきちんとなされていませんでした。私が休んだ理由を「仕事に適応出来ていないため」と伝えていたそうです。その後、トップが変わりました。面談もあったので、その時に休職したこと、できないことを伝えました。「分かりました」と言われましたが、何も変わりませんでした。
その後、再び調子を崩し、病院を受診したところ、双極性障害の疑いがあると診断され、薬が変わりました。私も双極性障害がどんなものなのか分かりませんでした。トップ、管理職にも「双極性障害」だと言われたこと、以前は「躁うつ病」と呼ばれていたことを伝えました。
病状の流れをこちらにまとめてあります。よかったら見てみて下さい。
双極性障害の病識を深める。
薬調節のためにしばらく休んだ後、また仕事に戻りました。でも、遅刻したり、欠勤したりするようになり、有給を当ててもらい何とかやりすごしていました。
そこで、病識を深めて、どう対応したらいいのか知ろうと思いました。双極性障害について書かれた本だけでなく、双極性障害の人が残した作品を読んでみました。また、ネット上でも検索をしてみました。
その当時は双極性障害の悪い面ばかりが目に付きました。
「治らない病気」「治療法がわからない病気」「休職または退職に追い込まれる」「日常生活に支障をきたす」「障害認定される対象となっている」「薬が合うかどうかわかりづらい」「周囲に理解されない」・・・などなど
はっきりいって、病識を深めることで「絶望」していました。病識を深めると良いという表現も見たので、そうかと思っていましたが、調べれば調べるほど嫌になっていきました。
仕事を辞めてフリーで生きている人のことばかり見つかっていきました。「障害年金をもらっている」「実家に戻った」とあり、一人暮らしは危険なので戻った方がよいともありました。そうしたいけど、実家には戻れそうにもありませんでした。
追い詰められていく感じがありました。どうしよう、どうやって生きていけば良いんだろう?もうまともな生活無理なんじゃない?って思っていました。
双極性障害であることを明かす・明かさない
双極性障害を明かすか、明かさないか、大きな問題だと思います。私は、今後どうなっていくか分からない不安から、誰か同じような症状の人をしっていないかと思って、周囲に打ち明けました。基本的には仕事で直接関わる人だけです。周囲だけにオープンにして、公には聞かれたときや不都合が生じた時以外は言いませんでした。
でも、誰からも情報は得られませんでしたし、双極性障害な何なのか分からないという状態でした。むしろ、うつ状態がひどいときはわかりやすいんですが、それ以外の時は「普通に見える」と言われて、あまり伝わらなかったと思います。ただ、幸いにも「精神障害者」という見方で煙たがられることはありませんでした。
その辺りから、「どうやって周りに伝えればいいか」と考えるようになりました。精神科を掲げている病院には基本的な病気の説明が書いてあります。それを読んでもらうことは難しいので、基本的なところを説明できるようになればいいんじゃないかと思いました。
双極性障害の基本的な説明だけをまとめる
双極性障害の基本的な説明やグラフなどをいくつも検討し、ワードを使ってまとめました。簡単なレポートにしたんです。そして、それをまずは管理職にメールで添付して送りました。出来なくなったこともあったので、そのことも書きました。また、かなり仕事に対して不安を持ってやっていることも書きました。
管理職からはこれまでよく分からなかったけど、少しは病気について理解できたと返事をもらえました。そして、どういう配慮が必要かと聞いてもらえるようになりました。
私は、気分の波があるので、気分が落ち込んできたときは休んでしまうかもしれないと伝えました。常に休んだ時ようの資料を準備しておくことにしました。朝連絡をすれば、休んだ時ように動いてもらう算段をつけてもらいました。またパニック発作も起こるようになっていったので、会議など欠席しても構わないと了解を得ました。
ごく身近な同僚は了解してもらいました。管理職からも伝えてもらい、バックアップ体制を作ってもらいました。
可能な範囲で仕事をこなす
そこから可能な範囲で仕事をこなしていきました。いくつか人にやってもらうことになりましたが、なんとかこなせていました。それでも自分なりに、軽躁の時は仕事を多めにこなしました。活動的になりますからね。そしてうつ期には、活動量をセーブして、調子を大きく崩さないようにしていました。
それで数ヶ月はいけたのですが、徐々に崩すことが多くなってきました。
朝の電話連絡ができなくなっていく
気分が低下してうつ期に入ると、朝起きられなくなりました。遅刻、または欠勤。どちらか判断するのが非常に難しかったです。電話して、今日は遅れますと伝え、どうしてもいけないときは、行けませんと再度連絡する感じでした。一応始業時間前までに連絡していたのですが、ものすごくフラフラな時もありました。ろれつが回らず、電話をしても通じないという状態になったのです。
「電話じゃ何言ってるのか分からないから、LINEで連絡して。それでいいから」
と言われました。これは有り難かったです。
LINEやっててよかった。と改めて思いました。私はSNSに参入したのが遅く、LINEもなかなか始めませんでした。なんだか信用できなかったからです。でも、色んな人にLINEないと連絡が不便と言われて始めました。確かにメールでも良いんですが、送りやすさという意味では画面のタップの回数が少ないLINEは優秀でした。
次年度に向けて動き始める
休みつつも仕事に行き続けました。そして、ついに休めない状態になりました。ボロボロな状態で出勤し、年度末を迎えます。次年度のことが色々決まっていく中、私の置かれる状況も変わります。仕事上で接触する人が増えることになり、仕事の割り振りが決まってきます。当然、リーダーになる人はそれぞれに仕事を割り振りますが、私の病気のことはしりません。トップはぼろぼろの状態で来ているにもかかわらず、私に新しい仕事の割り振りを打診してきます。周りから見れば「最近来ているから調子いいんだろう」と思われていたと思います。
そこで、私はレポートで伝えただけでは忘れられる。その場で、必要に応じて説明できるようにならないといけないと気付きました。そこで、仕事で使おうと思って購入したiPadのプレゼンソフトを使って、障害の説明や気をつけてほしいことをまとめました。時期リーダーやトップに説明しました。
次のリーダーは「人それぞれできることできないことがあるので、無理しなくて良いですよ。ご自身の言いにくいこと打ち明けてもらってありがとうございます」と言ってくれました。すごくいい人でした。
ところが、トップは、「来年度はばりばりいきましょう」って感じでした。
有休の消化頻度を計算して、トップに判断を委ねる。
トップの発言から、すごく不安になっていました。その場で説明したことには「わかりました」と言いますが、すぐにこちらが不安になること、困ることを言います。「本当に分かっているのだろうか」と思っていました。
そこで、有給消化を計算してみました。すると5ヶ月でほぼ全てを使い切っていました。そして、もう使えないから、何とか来ている状態でした。これでは来年度やっていけないんではないか。年度途中でギブアップする方が迷惑なんじゃないかと思いました。それならば、年度開始前に休みを決めて、代理を捜してもらった方がいいと思いました。しかし一方で、軽躁の時は「このままいける」と思ってしまいます。どちらの考えの自分がいたこと、そして、トップの発言から不安を覚えたので、仕事を続けて良いのか、管理職の立場から判断してもらうことにしました。
そして、結果、休職することになりました。トップも私のこの状態で働かせて、何かことがあったら管理責任を問われると思ったようでした。
伝えることの工夫が必要だった
以上の流れから、要所要所で自分のことを説明する必要がありました。最初はワードでまとめただけでしたが、それではまた忘れられてしまいます。だから、すぐに、わかりやすく説明できないといけません。iPadはそういう意味ではちょうどいいです。
本当はこのブログで書いたみたいに、しっかりと経緯をしってもらって理解されるといいんでしょうが、人は他人にそこまで構ってられません。だから直接話すときは短く伝えるようにしています。
しかし、休職してから色々と調べなおしたり、SNSの使い方を変えたりしてみると、双極性障害でも働いている人を見つけることができました。もちろん、大変そうですが・・・希望はまだ捨てなくて良いかもしれません。そして、発信することで今度は誰かのヒントになれれば願ったり叶ったりです。
私は基本的に文章を書くのが好きです。だから、長文になる傾向があります。そこにはそれだけ詳しく伝えたいと思うからです。
今回の文章も四千字近くになっています。最後まで読んで下さってありがとうございます。