バイポーラーワークブック ー第2版ー 第十六章
どうも。
双極性障害の波をまた強く感じています。
うまく軽い上昇で乗り切れていましたが、今は少しずつ下がってきています。あぁーなんか刺激受けた方が戻るかなぁ。でも、そうそう、ちょうど良い刺激ってないしなぁ。難しいですね。適度な社会的刺激。すごく有効だけど、手に入れるのが難しいです。
さて、今日もバイポーラーワークブックでお勉強しましょう。
目次
- 1 第十六章 より良い決断をする
- 2 決断をする
- 3 他者からのフィードバックを得る
- 4 理屈で考え、ネガティブなことを過小視しないようにする
- 5 感情的な距離をとる
- 6 自分を大切にするような決断をする
- 7 おわりに
1 第十六章 より良い決断をする
双極性障害にとって「決断」とは結構危険な行為となる場合があります。「うつ」の時は、決断するのに頭がはっきりとせず、躊躇したり、ネガティブに偏った決断を下してしまいがちです。逆に「躁」の時は、リスクを考えずに思い切った決断をしてしまうことがあります。
つまり、「決断」とは気をつけて行わないとリスクになってしまいます。
ということで、決断をすることを学んでいきます。この章では次のことが学べます。
・重要な決断から逃げないための新しい方法を探します
・段階を踏んで決断するアプローチを学びます
2 決断をする
決断するとはどういうものかを見ていきます。
どのような選択肢があるのかを整理し、現在必要なことにもっともぴったり合うものを選ぶのに役立つでしょう
やっぱりこのワークでは定説の「書き出す」って作業が必要ですね。ステップを見ていきましょう。
ステップ1:選択肢をあげてみる
ステップ2:選択肢の利点と不利益をあげる
ステップ3:各選択肢の最大の利点と最大の不利益を選ぶ
ステップ4:利点と不利益に共通する主題を探す
ステップ5:重要度に応じた順序を示す
ステップ6:もっとも重要な主題と選択肢を組み合わせる
ステップ7:自分の問題にもっとも適した決断を選ぶ
思ったよりも多いですよね。決断って結構なステップが必要なんです。思いつきで決めちゃわないようにしましょう。
ステップ1~3は読むだけでわかりますよね。選択肢を書き出して、利点、不利益を考えて、それの最大のものをそれぞれ考えるわけですね。
問題はステップ4です。私はここに引っかかりました。「主題」ってどういうことだろうって。これは、利益とメリットを考えたときに、根底にある共通項は何かってことになります。
本書の例でいくと、「人間関係に終止符を打つか、それともこのまま続けていくか」という選択で利益と不利益を考えたとします。利益が「誰か一緒にいる人がいること」、不利益が「孤独」だとします。この場合、「今いる人と一緒にいること」ではなく、「誰か一緒にいる人がいること」であればいいということがわかります。
つまり、この場合の解は「今いる人との人間関係に終止符を打ち、自分にとって有益な関係を結べる誰かと一緒にいる」という選択をすればよいということになります。
これちょっと難しいですよね。しかも、共通項をいくつか見つけないとステップ5に進めないんですよね。これは後で出てきた注意点なんですが「一人で決断しなくてもよい」ということと関わってくると思います。
重要な主題を見つけることができたら、選択肢と組み合わせながら最も良い解を見つけましょうって言うことですね。
あー決断って本当は難しいんですね。でも、よく考えたら、適当に決断して次に進めることしかできなかったのなら、これ役に立ちますし、感情に翻弄されて、正常な決断ができないのであれば、手順を踏んで考えるしかないですよね。
3 他者からのフィードバックを得る
一人で考えずに、誰かに話してどう思うかフィードバックしてもらえるといいですよね。本書では次のように書かれています。
・躁または軽躁になると、普段よりもかなり多くの思考がわいてきて、思考を整理する必要がでてくるかもしれません
・自分自身を守るための戦略の1つは、それについて誰かに話すことです
躁の時は気をつけないといけないですよね。私もアイデアがたくさん浮かんできます。それでなくとも、ストレングスファインダーの結果では頭の中で考えることが上位に来ているので、注意しないといけません。
誰かに話すことも他のタイミングでも出てきていましたよね。「24時間ルール」があったと思います。思いついたことがいいかどうか判断するときに24時間置いておくルールでした。本当に良いアイデアであれば、24時間経っても、良いはずですよねってことです。そのときにも誰かに話すがありました。本当に良いアイデアなら良い反応が返ってくるでしょうと。
4 理屈で考え、ネガティブなことを過小視しないようにする
過小視を避けるために、自分やまわりの人に次の質問をしてください
・「自分のアイデアや計画のマイナス面は何か」
・「何らかの危険がともなうか」
・「何か重要なことを見落としてはいないか」
・「重要な事実を軽視、または無視していないか」
完璧な決断というのはないと思います。どの決断にも利益と不利益があるはずです。その中から、最大の利益であり最小の不利益であればいいわけですよね。でも、ネガティブなことを全く考えずに選んでしまうといけません。だから周囲から考え得るネガティブを得て、そこを判断材料にすれば良いんですね。
5 感情的な距離をとる
これもよく出てくる項目です。少しのだけしか書かれていませんでしたが、重要なことなので項目立てしておきました。
双極性障害である以上、どうしても感情に振り回されてしまうことが多いです。なので、感情的な距離をとって、冷静に判断できるようにしておきましょう。24時間ルールですよ!!
6 自分を大切にするような決断をする
様々な決断があるとは思いますが、これは根底にある考えになると思います。どんな決断でも、自分を危険にさらしたり、命を削ったりするような決断ではよくないわけですね。
予防策を講じるためには、規則正しく睡眠をとり、症状をモニターし、過剰な刺激を制限するといったことが必要となります
私たちが決断することを行うためには、現状を把握しておくことが大切なんですね。その上で決断していこうということです。みなさんも今の状態を考えて決断するようにしてみてください。
7 おわりに
さて、今回は決断のお話でした。
思ったよりステップありますよね。毎回毎回踏んでいくのは大変なので、大きく関わるときに使ってみるといいかもしれません。
私は今の休職の決断を「人に任せる」を使いました。
というのも、気分の波によって「仕事を続けられる」と「仕事を続けられないのではないか」という考えがコロコロ変わっていたのがわかったからです。
仕事をしていた頃の気分の波は本当に早かったので、よく変わっていました。なので、双極性障害の症状が出始めてからの勤務状況と現状を持って、管理職に判断してもらいました。
まぁ、当然管理職からすると、判断もできなくなっているような人を働かせ続けることはできないと、今になって思うのですが、そのときはそんなことわかっていませんでした。
でも、今回の休職中は精神療法(カウンセリング)で生活に必要なスキルを練習したり、このテキストで勉強したりTwitter、ブログで情報を得たりできているので、本当に良かったと思っています。あと半年ほどあるので、できる限りのことはやっていこうと思います。